浮世絵を見ると江戸の社会がわかる
浮世絵は、社会情勢やファッションなど、多様な情報を伝えるメディアとして機能していた。
絵に盛り込まれた情報を読み解く庶民の文学的素養や文化基盤を検証。
歌舞伎界や小説界と結びついて新しい文化を生み出す実態や、アニメ・マンガへ継承されている表現や手法を明らかにする。
図版200点掲載!
【浮世絵は周縁の文化を巧みに取り込み、「図像」としてそれらの情報を発信した。過去の文学や伝承、最新のファッションや小説、歌舞伎など、時間軸にとらわれない情報を伝える媒体としての意義にも注目したいと考え、本書には『浮世絵が創った江戸文化』という題をつけた。各図を細部に至るまでじっくり鑑賞し、種々の情報を受け取り、江戸庶民の豊かな発想力を堪能していただければ幸いである。...一枚の浮世絵から多くの情報を読み解き、楽しんだ庶民の姿と、現代マンガを享受する人々の姿が重なるとしたら、江戸の感覚が時を超えて受け継がれていることになるだろう。浮世絵からアニメ・マンガへ―手法や表現にとどまらず、文化的背景や社会事情を含めての「継承」であることを、本書で指摘したい。】