うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、三条西実隆です。
政治家としての責務の傍らで
一万首を越える膨大な歌を残した
歌人にして当代一流の文化人
一条兼良亡きあと、堂上にあって和歌や源氏学、古筆などを対象とする古典学万般の世界に幅広い知見を誇った当代最高の知識人として、応仁の乱後における文化再興に多大な功績を残した。連歌師宗祇は、実隆に古今伝授を授けており、三条西家に入った古今伝授は、後に御所伝授へとつながる。実隆が残した六十余年の漢文日記『実隆公記』は、東山時代の文化動向を示す当時の一級史料。家集に『雪玉集』『再昌草』などがあり、特に『雪玉集』は後世「三玉集」の一つとして後水尾院など、近世の歌人の手本とされた。