うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の第4回配本、清少納言です。
谷のカエデが一せいに逆光線で緋に燃えたち、ああ清少納言の好きな色! と思いーー田中澄江
清少納言(せいしょうなごん)
『源氏物語』の時代のやや前に生き、おなじみの宮廷随筆『枕草子』を残した女房。中関白(なかのかんぱく)道隆の娘中宮定子(ていし)サロンのトップ女房として活躍。紫式部からは才ばしった嫌みな女性とされたが、和漢の故事に通じ、その機知に富んだやりとりや、自然を感覚的にとらえる文章の冴えは、時に紫式部をしのぐ。定子一族の没落の過程を一切描かず、ひたすら定子を讃美する態度を貫いた。歌人としても卓越した技量を示し、多くの宮廷紳士が吸い寄せられたことは、家集や『枕草子』の中に華麗に描かれている。