恋歌は東アジアのなかで、
どのように形成されてきたのだろうか。
歌垣(うたがき)という、古代日本にも存在していた習俗が残る、
中国の少数民族の歌世界を取り込みながら、
さらに中国の『詩経』や六朝の詩歌なども視野に入れ、
『万葉集』を中心に、東アジア古代歌謡の成立に関する諸問題を論じる。
人類の歴史とともに存在した「歌謡」の姿を明らかにしようとする。
比較文学・比較文化論的研究方法から、
東アジア古代歌謡の成立に関する諸問題を
対照比較することを通し考えていく書。
歌謡のもつ文化的性格から、伝承と歌のシステム、
歌の場を明らかにしようとする。