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図解即戦力 半導体業界の製造工程とビジネスがこれ1 冊でしっかりわかる教科書

著:エレクトロニクス市場研究会
監:稲葉 雅巳

紙版

内容紹介

半導体を製造するための装置を製造する「半導体製造装置」メーカーは国際競争力が高く、日系メーカーの世界シェアは30%前後で推移しています。また、コロナ禍や地政学上の問題もあり、国を挙げて半導体産業全体を支援する動きが強まっています。
本書は、半導体業界及び半導体製造装置業界にスポットを当てた書籍です。この業界はサラリーが高く、かつ将来性も有望な人気の業界です。半導体製造の仕組みから、業界の働き方まで、さまざまな視点で業界を解説した画期的な書籍です。

目次

第1章 半導体・半導体製造装置業界の現状
01 かつて「産業のコメ」といわれた半導体
02 1990 年代後半に起きた半導体産業の構造変化
03 半導体製造装置の販売額の国別シェア
04 半導体と半導体製造装置の市場規模
05 半導体製造装置で存在感を示す日本
06 シクリカルな成長フェーズに入った半導体業界
07 世界の主な半導体製造装置メーカー
08 東京エレクトロンの最新動向と特徴
09 アドバンテストの最新動向と特徴
10 SCREEN の最新動向と特徴
11 日立ハイテクの最新動向と特徴
12 KOKUSAI ELECTRIC の最新動向と特徴
13 ニコンの最新技術と動向
14 ダイフクの最新動向と特徴
15 半導体需要に合わせて拡大する中古装置市場
コラム 台湾TSMC が日本に初上陸

第2章 半導体製造プロセスの概要
01 社会インフラを担う半導体のしくみ
02 回路を形成する前工程と製品を加工する後工程
03 ウェーハ上に薄膜を形成する「成膜」の概要
04 ウェーハ上に回路を転写する「リソグラフィー」の概要
05 回路パターンを形成する「エッチング」の概要
06 各プロセスの間に行われる「洗浄・乾燥」の概要
07 「不純物添加」と「平坦処理」の概要
08 「ダイシング」「ボンディング」「モールディング」の概要
09 正常に作動するか判別する「検査」工程の概要
コラム 半導体の歴史・変遷

第3章 成膜装置・エッチング装置の市場と技術動向
01 成膜装置とエッチング装置の特徴
02 3 種類の方法がある成膜装置のしくみ
03 生産性と精度で使い分けるエッチング装置のしくみ
04 成膜装置とエッチング装置の参入メーカーの動向
05 成膜装置とエッチング装置の最新技術の動向
コラム IT 企業の約7 割が半導体不足で打撃

第4章 リソグラフィー装置の市場と技術動向
01 成膜装置とエッチング装置の特徴
02 3 種類の方法がある成膜装置のしくみ
03 リソグラフィー装置の最新技術の動向
04 レジスト塗布装置・剥離装置のしくみ
05 高い解像度が求められる露光装置のしくみ
06 不要なフォトレジストを溶かす現像装置のしくみ
コラム 貿易規制を受けた韓国の国産化の動き

第5章 洗浄装置・CMP装置の市場と技術動向
01 ウェーハから付着物を取り除く洗浄装置のしくみ
02 ウェーハの酸化を防ぐ乾燥装置のしくみ
03 洗浄装置の参入メーカーの動向
04 洗浄装置の最新技術の動向
05 物理的な力を利用した洗浄技術
06 ウェーハを平坦にするCMP 装置のしくみ
07 CMP 装置の参入メーカーの動向
08 CMP 装置の最新技術の動向
コラム 米中2 つの経済大国の対立と影響

第6章 後工程装置の市場と技術動向
01 後工程で使用されるさまざまな装置
02 後工程装置の参入メーカーの動向
03 後工程装置の最新技術の動向
04 チップを切り取るダイシング装置のしくみ
05 チップを固定するダイボンディング装置のしくみ
06 ワイヤーボンディング装置のしくみ
07 チップを保護するモールディング装置のしくみ
コラム 半導体を巡る地政学リスク

第7章 検査装置の市場と技術動向
01 半導体製造の過程で行われる検査
02 工程ごとの検査内容
03 検査装置の参入メーカーの動向
04 検査装置の最新技術の動向
05 工程ごとに使用する検査装置の種類と役割
06 電気特性検査で使用するプロービング装置のしくみ
07 電気特性検査で使用するテスターのしくみ
08 顕微鏡による外観検査
09 画像処理による不良品検出
コラム 安全保障のための「ワッセナー協約」

第8章 半導体材料の市場と技術動向
01 半導体材料の市場規模と動行
02 イレブンナインという高純度シリコンの製造
03 フォトマスクの役割と最新動向
04 フォトレジストの役割と最新動向
05 ウェット化学薬品の市場規模と動向
06 ウェット化学薬品の市場規模と動向
07 スパッタターゲットの市場と技術動向
08 スラリーと研磨パッドの市場規模と動向
09 ダイアタッチ材の市場規模と動向
10 ボンディングワイヤーの市場規模と動向
11 モールド樹脂の市場規模と動向
12 セラミックパッケージの市場規模と動向
13 リードフレームの役割と動向
14 基板の役割と動向
15 その他の半導体材料の種類と役割
コラム 国際展示会「SEMICON Japan」

第9章 半導体製造装置業界の業務
01 半導体製造装置メーカーの構造・部門
02 顧客と接する機会の多い営業の仕事
03 セールスエンジニアの1 日のスケジュール
04 幅広い地域からの需要に対応するための事業
05 情報やデータを駆使するデータサイエンティストの仕事
06 データサイエンティストの1 日のスケジュール
07 最先端の技術を駆使する技術職の仕事内容
08 半導体製造装置メーカーで求められるスキル
09 半導体製造装置メーカーの教育体制
10 半導体製造装置メーカーの給与やボーナスの事情
コラム SEMI 発足の経緯と役割

第10章 半導体メーカーと半導体商社
01 身近なところで活用される半導体
02 大手半導体メーカーの売上
03 売り上げを伸ばしている国内の半導体メーカー
04 半導体メーカーの仕事内容
05 半導体メーカーの事業形態
06 半導体商社の役割と活用のメリット
07 日本国内の主な半導体商社
08 半導体商社の生き残り戦略
コラム 半導体業界のEOL への対応

第11章 半導体業界の将来性
01 半導体の牽引が電気機器からIT へ
02 半導体製造装置におけるDX 化
03 さらなる微細化とパッケージ対応
04 半導体製造の前工程と後工程の重なり
05 自動化が進む半導体製造工程
06 半導体業界と半導体製造装置業界の展望
コラム 半導体の「3 次元化」に期待

著者略歴

監:稲葉 雅巳
2005年に産業タイムズ社入社し、電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)編集部記者として、半導体を中心にエレクトロニクス業界の取材活動を続ける。2015年から副編集長、2021年6月から編集長を務める。

ISBN:9784297126179
出版社:技術評論社
判型:A5
ページ数:240ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年03月
発売日:2022年03月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TJF