出版書誌データベース

「必読！ 優れたビジネスDDの推進こそがM&A成功のカギ！ 本書には多くのヒントがある。」JT元副社長・新貝康司氏が推薦！

基礎知識から実務テクニックまで丸ごとわかる！
老舗コンサルティング会社の独自の知見を伝える、ビジネスDD実務者のための指南書

近年急増している事業承継のM&Aで大きな課題となっているのが、買収対象となる企業の見極めだ。その企業は自社の戦略と本当にマッチしているのか、その事業に将来性はあるのか――。デューデリジェンスの中でも特にビジネスデューデリジェンス（＝ビジネスDD：事業性評価）の確実性がM&Aの結果に大きく影響することになるが、ビジネスDDは専門家もまだ少なく、短期間で行うことがほとんどのため、見極めに失敗する事例は後を絶たない。
老舗コンサルティング会社のピー・アンド・イー・ディレクションズは、創業当初からビジネスDDに力を入れており、著者は様々な業種業態の100件以上のビジネスDDに携わってきた。本書では、これまでに培ってきたノウハウ・知見を広く公開し、その秘訣を伝授する。ビジネスDDの定義や全体の流れといった基礎知識から、実務の進め方・テクニックを豊富な事例を交えて具体的に解説しているため、一通りのビジネスDDが遂行できるレベルになれる。多くの事例から判明した「これから成長する企業の見極め方」もわかる一冊となっている。

I.【基礎編】成功するビジネスDDの特徴
　1．近年のDDの潮流
　2．ビジネスDDの定義・位置付け
　3．ビジネスDDで何を見抜くか
　4．うまくいったビジネスDD／失敗したビジネスDD
　　 DDの成功パターン
　　 「投資をやめるべき」はセンシティブな判断が必要
　5．P&EのビジネスDDは他社と何が違うのか
　6．ビジネスDDのやりがい・面白さ

II.【実務編１】ビジネスDDの設計
　1．【実務編１】の位置付け
　2．ビジネスDDのプロセス
　3．ビジネスDDの運営全体設計
　　 全体設計時における9の要諦

III.【実務編２】ビジネスDD実務の実践アプローチ
　1．【実務編２】の位置付け
　2．各論テクニック
　　 ＜事業環境分析（外部分析）＞
　　 ＜対象会社・事業分析（内部分析）＞
　　 ＜成長性・バリューアップ余地＞
　　 ＜数値計画・プロジェクション＞

IV.【発展編】ビジネスDDから学ぶ企業の成長戦略
　1．【発展編】の位置付け
　2．成長する企業の要件
　　 ＜優良ポジション企業の成長事例＞
　　 ＜優良戦略企業の成長事例＞
　　 ＜優良実行力企業の成長事例＞
　3．成長する事業を見極めるための重要な問い

専門用語一覧

著：小笠原知洋
株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ　プリンシパル

1987年5月1日生まれ。愛知県豊橋市出身。2010年に東京科学大学（旧東京工業大学）工学部経営システム工学科卒業、2012年に同大学院社会理工学研究科経営工学専攻を修了。その後、新卒で株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズに入社し、現在に至る。
同社では、PEファンドやベンチャーキャピタルにおけるビジネスデューデリジェンスを中心に、飲食・アパレル・専門小売などのチェーンオペレーションやEC、エンタメ、食品、日用品、建設、物流、 ITサービス、工業用部品など消費財から産業財まで幅広い業界の企業に関与。マクロ・市場・競争環境などの事業環境分析と、多変量解析などの統計手法も駆使した定量分析による戦略課題の発見及び解決仮説の導出・検証及びモデル化を武器としたプロジェクトマネジメントの経験多数。