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「文化社会学」の原点を見極める！　

第一次大戦から、太平洋戦争、高度経済成長期、そして現代にいたる100年……
思想史、文化研究、メディア論、社会学、文学などのジャンルを越境して、「文化社会学」という視角から近代／現代の様相を照射する、はじめての試み！

はじめに――現代知誕生の瞬間へ　

第１章 中間の思考
――文化社会学の学説史的考察 　　新倉貴仁

第２章 文化社会学のメディア圏
――日本の知識人と大衆化の論理　　林三博

第３章 文化社会学の生成
――土田杏村の機械論と聖なる価値意識の転回　　周東美材

第４章 集団的機構としての雑誌　　柴野京子

第５章 もうひとつの社会心理学
――社会心理学研究会から社会意識へ　　鄭佳月

第６章 鶴見俊輔と韓国の文化社会学　　金成玟

第７章 見田社会学と文化の実践
――初期見田宗介試論　　吉見俊哉

文化社会学関係文献一覧

編著：吉見　俊哉
1957年生まれ／現在、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授。　『都市のドラマトゥルギー：東京・盛り場の社会史』（河出文庫、2008年）、『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』（人文書院、2003年）ほか著書多数。