出版書誌データベース

国や地域ごとに作曲家を集めたピアノ小品集シリーズ（全10巻）。
ピアノのレベルは初～中級程度で、短めの曲を中心に収録しているので、発表会、コンクール、そしてアンコールピースなどにぴったり。
シリーズの共通ページとして、世界地図、その地域の拡大地図、文化や建造物などのイラスト、音楽の歴史や特徴、収録されている作曲家の生没年表を掲載しているので、それぞれの地域のことが１冊でよく分かる。さらに各曲についての解説と奏法アドバイスも掲載。
『ドイツ/オーストリア ピアノ小品集』にはパウマン、フローベルガー、テレマン、ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェン、ファニー＝メンデルスゾーン、シュンケ、ブルクミュラー、ワーグナー、レーガー、ベルク、カール・オルフなど38曲を収録。

[曲目]
1.コンラート・パウマン：すべての意志をもって
2.ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー：皇帝フェルディナンド三世の悲しい死に寄せる哀悼曲
3.ディートリヒ・ブクステフーデ：カンツォーナ BuxWV173
4.ヨハン・クリーガー：メヌエット、ブーレ イ短調
5.ヨハン・パッヘルベル：ファンタジア ニ短調 P.124
6.ヨハン・クーナウ：新クラヴィーア練習曲集 第１集 組曲より プレリュード、メヌエット
7.J.C.F.フィッシャー：音楽のアリアドネ Op.4より 第８番 ホ長調
8.ヨハン・マッテゾン：４つのジーグより 第１番 ニ短調
9.ゲオルク・フィリップ・テレマン：クラヴサンのためのファンタジア集 TWV33より 第８番 ト短調
10.J.S.バッハ：ゴールドベルク変奏曲 BWV988より アリア
11.ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル：クラヴサン曲集 第２集 HWV434より メヌエット ト短調
12.W.F.バッハ：10のファンタジアより F.23 イ短調
13.C.P.E.バッハ：ボヘミア人 Wq. 117/26, H. 81
14.フランツ・ヨーゼフ・ハイドン：神よ皇帝フランツを守りたまえ Hob.Ⅲ:77Ⅱ
15.ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト：グラスハーモニカのためのアダージョ K.356
16.ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン：エリーゼのために WoO 59
17.ヨハン・ネポムク・フンメル：スケルツォ イ長調
18.カール・マリア・フォン・ウェーバー：舞踏への勧誘 Op.65
19.カール・チェルニー：３つのフーガ Op.31より第２番
20.フランツ・シューベルト：ディアベッリのワルツによる変奏曲 D 718
21.ファニー＝メンデルスゾーン：４つの歌 Op.6より 第４曲
22.ヨハン・ブルグミュラー：ばらのコルベイユ Op.68より 第３番 トルコ風ロンド
23.フェリックス・メンデルスゾーン：無言歌集 第５巻 Op.62より 春の歌
24.ルートヴィヒ・シュンケ：グランドソナタ ト短調より 第１楽章
25.ノルベルト・ブルクミュラー：ラプソディ ロ短調 Op.13
26.ロベルト・シューマン：主題と変奏 WoO 24より
27.リヒャルト・ワーグナー：アルバムリーフ WWV 94
28.リヒャルト・ワーグナー：エレジー WWV 93
29.クララ・シューマン：スケルツォ Op.14
30.アントン・ブルックナー：思い出 WAB 117
31.ヨハネス・ブラームス：サラバンド WoO 5より 第１曲 ロ短調
32.リヒャルト・シュトラウス：４つの情緒のある風景 Op.9 TrV 127より 第４曲 トロイメライ
33.マックス・レーガー：暖炉のそばの夢 Op.143より 第２曲 コン・モート
34.アルノルト・シェーンベルク：６つの小さなピアノ曲 Op.19より 第６番
35.アントン・ウェーベルン：子供のための小品
36.アルバン・ベルク：クライナーワルツ ト長調
37.パウル・ヒンデミット：組曲1922 Op.26より 第１曲
38.カール・オルフ：３つのピアノ曲 ED 3561

解説：加藤真一郎
桐朋学園大学、同大学研究科修了（作曲専攻）。ロストック音楽大学、ミュンヘン音楽大学ピアノデュオ科マイスター課程修了。文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてＡ・コンタルスキー教授のもとで研鑽を積む。瀬尾久仁＆加藤真一郎ピアノデュオとして多数の受賞。なかでも最難関とされるマレイドラノフ国際２台ピアノコンクール（アメリカ）で日本人デュオ初の第１位。これまでに、作曲を安良岡章夫、ピアノを雨田のぶ子、永久保由香里の各氏に師事。東京藝術大学作曲科講師を経て、現在、国立音楽大学、桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学及び大学院非常勤講師。