出版書誌データベース

日本近代史の中で、「出移民」の属性・背景・目的・経緯や政策、それを推進した地域社会や団体組織、出て行った人びとの本国・郷里との関係を、出稼ぎ労働型、旧中間層再生・飛躍型、「企業家」志向型というタイプに区分して検討する。

近代日本の移民と国家・地域社会

第Ⅰ部　出稼ぎ労働型移民（明治期）
　第一章　ハワイ官約移民の受諾と送り出し
　第二章　私的移民期の政策と移民
　　　　　補論１　からゆきさん政策
　第三民会社の設立主体
　第四章　送金・持帰り金と軍資金献納
第Ⅱ部　旧中間層再生・飛躍型移民（明治・大正期の朝鮮）
　第五章　商業者の朝鮮進出
　第六章　漁民の朝鮮出漁と移住
　第七章　東拓農業移民
第Ⅲ部　「企業家」志向型移民（昭和期のブラジル・満洲）
　第八章　防長海外協会の組織と活動
　　　　　補論２　山口県大島郡の移民関係団体
　第九章　ブラジル農業移民の送り出し
　第十章　満洲農業移民の送り出し
終章
　一　本書のまとめ
　二　大河平隆光の移民論

著：木村　健二
大阪経済法科大学　アジア・太平洋研究センター客員研究教授