文春文庫 た-109-1
コンプレックス文化論
著:武田 砂鉄
内容紹介
コンプレックスが文化を形成してきたのでは−−−−という仮説を立て、これまで熟考されることのなかった「天パ」「背が低い」「下戸」など10のコンプレックスをとりあげ、数々の文献をひも解きながらカルチャーを考察する。劣等感を武器にして作品を生み出してきた表現者たちへのインタビューも収録。
文庫特典対談:ジェーン・スー×武田砂鉄「東京育ちコンプレックスが抱く“上京”への憧れ」
「天然パーマ」
インタビュー:ミュージシャン 有馬和樹(おとぎ話)
天然パーマという自然エネルギー/カルチャーはクルンクルンが支えてきた
「下戸」
インタビュー:ミュージシャン 澤部渡(スカート)
「お酒飲めない」から生まれるもの/今こそ、下戸の反乱を
「解雇」
インタビュー:ハイパー・メディア・フリーター 黒田勇樹
「明日から来なくていい」と言われたので /切実な表現は残酷な解雇から生まれる
「一重」
インタビュー:アイドル 朝倉みずほ(BELLRING少女ハート)
二重ファシズムの中で/一重にしかできないことを探しに
「親が金持ち」
インタビュー:いきもの&クイズ好きミステリーハンター 篠原かをり
「あいつ、親が金持ちなんだぜ」 /親が金持ちならではの表現なんてあるのか
「セーラー服」
インタビュー:イラストレーター 中村佑介
直視できなかったから /スクールガールへのコンプレックス
「遅刻」
インタビュー:デザイナー・ソラミミスト 安齋肇
遅刻はアーティストへの近道 /絶対に負けられない戦いが、遅刻にはある
「実家暮らし」
インタビュー:現代美術家 泰平
実家暮らしならではの表現活動 /朝ドラと実家暮らし
「背が低い」
インタビュー:ミュージシャン 鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)
「背の順」で腰に手を当て続けた人たち/ジャニーズと自衛隊と韓流アイドルとチビ
「ハゲ」
インタビュー:臨床心理士 矢幡洋
ありのままの姿見せるのよ /ハゲまされている場合か
ISBN:9784167917739
。出版社:文藝春秋
。判型:文庫
。ページ数:336ページ
。定価:820円(本体)
。発行年月日:2021年10月
。発売日:2021年10月06日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。