本冊では香具手踊之部に、江戸市中の寄場の取締や渡世許可の方針、寺社境内での興行の規制などに関する天保13(1842)年から弘化4(1847)年の文書を収める。無宿片付之部には、市中での増加が懸案となっていた無宿人の旧里帰郷政策とその運用上の課題、追放刑との矛盾、各領主らとの調整に関する天保12年から弘化4年の書類がある。放刑評議之部からは、天保13~15年に追放・遠島刑の代替措置を巡る評定所と奉行間の議論が展開され、刑罰の実効性や費用面の検討を行ったうえで運用方法の見直しが進められていたことが知られる。