「求めない――すると、本当に必要なものが見えてくる」「求めない――すると自由になる」。詩人、アメリカ文学者であり墨彩画家、そして近年は「老子」を現代語に翻訳して大きな支持を得ている加島祥造氏が日々書きとめてきた、すべてが「求めない」で始まることば。「何かが欲しい、手に入れたい、誰かのようになりたい、誰かにこうしてもらいたい」――人は誰でも求めます。まったく求めないでいることは難しいけれど、信州・伊那谷の自然のなかでくらす83歳の著者は、「ほんの3分でいい、求めないでごらん。不思議なことが起こるから」と語りかけます。「求める」ことに追い立てられ、強いられる時代に生きる私たちが、心平安に、幸せに生きるための知恵が詰まった珠玉の詩集です。