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P+D BOOKS

小説 大逆事件 (下)

著:佐木 隆三

紙版

内容紹介

“破倫無道の挙”か、冤罪か―結審の時来る

――(幸徳秋水が担当弁護士にあてた陳弁書には)無政府主義にたいする誤解への弁駁と、検事の取り調べの不法とが述べてある。この陳弁書にあらわれたところによれば、幸徳は決してこのような無謀を、あえてする男ではない。それは法廷での事実と符合している。――
社会主義者、無政府主義者たちが明治天皇の暗殺を企てたとされる、いわゆる幸徳事件。当初は「破倫無道の挙」「常識を失した凶暴な沙汰」と断じていた石川啄木は、事件記録に記された検察による事実の歪曲に愕然とする。
一方、ことを早く片づけたい検察は、逮捕後異例のスピードで予審を終え、嫌疑のかかる26人全員に極刑を求刑してしまうのだった――。
事件関係者について綿密に調べ上げ、その真の姿に肉薄した渾身のノンフィクションの完結編。

ISBN:9784093524414
出版社:小学館
判型:B6
ページ数:278ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年06月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ