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あの日を刻むマイク ラジオと歩んだ九十年

著:武井 照子

紙版

内容紹介

1945年8月14日、女子アナウンサーだけ集められた部屋で上司にこう告げられた。「明日、日本は負けます。反乱軍がきて『この原稿を読め』などと言われても、抵抗する必要はありません。まず自分の身を最優先に考えなさい」。激動の時代を生きた一人の女性が語る日本の昭和史、平成史。
戦前から戦争を経て、戦後、そして高度経済成長期、平成。家庭と職場を両立させながら、アナウンサーとして、ディレクターとして、女性として、世の中に絶えず問題提起を続けた彼女にしか語れない言葉がある。様々な著名人との出会いやエピソードを交えつつ、ラジオを通して、いま改めて近代日本が歩んできた道を振り返る。
戦争経験者が少なくなる中、時代の証言として後世に残したい珠玉のエッセイ。

【著者略歴】
武井照子(たけい・てるこ)
1925年埼玉生まれ。1945年、NHKラジオアナウンサーとして終戦を迎える。戦後はGHQ統治下で「婦人の時間」のアナウンスを担当。番組を通して村岡花子や壺井栄、林芙美子とも出会う。アナウンサーを退いてからはディレクターとして谷川俊太郎やまど・みちお、灰谷健次郎らと共に数多くの子供番組の制作に携わる。現在、朗読サークルで読み聞かせをする日々。

ISBN:9784087754483
出版社:集英社
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2019年12月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB