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この世の喜びよ

著:井戸川 射子

紙版

内容紹介

第168回芥川賞受賞!

思い出すことは、世界に出会い直すこと。
静かな感動を呼ぶ傑作小説集。

娘たちが幼い頃、よく一緒に過ごした近所のショッピングセンター。その喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼びさましていく芥川賞受賞作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。

ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。

最初の小説集『ここはとても速い川』が、キノベス!2022年10位、野間文芸新人賞受賞。注目の新鋭がはなつ、待望の第二小説集。

二人の目にはきっと、あなたの知らない景色が広がっている。あなたは頷いた。こうして分からなかった言葉があっても、聞き返さないようになっていく。(表題作「この世の喜びよ」より)





著者略歴

著:井戸川 射子
1987年生まれ。関西学院大学社会学部卒業。
2018年、第一詩集『する、されるユートピア』を私家版にて発行。
2019年、同詩集にて第24回中原中也賞を受賞。
2021年、小説集『ここはとても速い川』で第43回野間文芸新人賞受賞。
著書に『する、されるユートピア』(青土社)、『ここはとても速い川』(講談社)、詩集『遠景』(思潮社)がある。





ISBN:9784065296837
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:144ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年11月
発売日:2022年11月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ