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講談社選書メチエ

極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる

著:高井 ゆと里
編:大澤 真幸
編:熊野 純彦

紙版

内容紹介

大澤真幸・熊野純彦両氏の責任編集による叢書「極限の思想」第4弾!「自らの思考を極限までつき詰めた思想家」たちの、思想の根源に迫る決定版。21世紀のいま、この困難な時代を乗り越えるには、まさにこれらの極限にまで到達した思想こそ、参照に値するだろう。
本巻は『存在と時間』の精密な読解を通して、ハイデガーの思想の精髄にせまる!
ハイデガー自身が執筆し公刊された唯一の体系的な著作にして、未完の大著『存在と時間』。難解をもって鳴るこの哲学書をどう読むべきか。
「私たちがそれぞれそうであるところの存在者」を「現存在」と呼び、また、私たちが「世界の内にある」在りようを「世界内存在」と呼ぶ。このように、さまざまな概念を次々に出しながら、ハイデガーが分析しようとしたこととは何だったのか。私たちがそれぞれの「私」を生きているとはどういうことか。本来的な自己とは。――その哲学的果実を味読する力作。


【目次】
第一章 『存在と時間』という書物
第二章 世界の内にあること
第三章 空間の内にあること
第四章 他者と共にあること
第五章 ひとりの私であること
第六章 本来的な在りかた
第七章 自己であること
終章  世界内存在を生きる

著者略歴

著:高井 ゆと里
一九九〇年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、石川県立看護大学看護学部人間科学領域講師。前職は国立がん研究センター特任研究員。専攻は哲学・倫理学。論文に「ハイデガーの〈ひと〉論」(『現象学年報』第36巻)、「何が行為を意図的にするのか : ハイデガー『存在と時間』の視角から」(『倫理学年報』69巻)、「臨床研究からの妊婦の排除という倫理的問題」(『生命倫理』32号)ほか。

ISBN:9784065269404
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:250ページ
定価:2100円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1DFG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:1DFA