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ブルーバックス

地磁気逆転と「チバニアン」 地球の磁場は、なぜ逆転するのか

著:菅沼 悠介

紙版

内容紹介

【第36回 講談社科学出版賞 受賞!】

今、地球の磁場が徐々に弱まっている
――これは地磁気逆転の前兆なのか?
 
その謎を解くカギは、新・地質年代「チバニアン」が握っていた!
「チバニアン」申請チームを牽引した著者による徹底解説!


地質年代「チバニアン」――地球史に、初めて日本の地名が刻まれた。
その決め手となったのは、千葉の地層から見つかった「地磁気逆転」の痕跡。
かつて地球には、磁石が南を指す時代があったのだ。
なぜ地磁気は逆転するのか。次はいつなのか。
そのとき、地球はどうなってしまうのか。
最新研究で、地球科学最大の謎にどこまで迫れるか?
磁石の発見からチバニアン誕生までを紐解く!

■おもな内容
第1章 磁石が指す先には ――磁石と地磁気の発見
第2章 地磁気の起源 ――なぜ地球には磁場が存在するのか
第3章 地磁気逆転の発見 ――世界の常識を覆した学説
第4章 変動する地磁気 ――逆転の「前兆」はつかめるか
第5章 宇宙からの手紙 ――それが、謎を解くヒントだった
第6章 地磁気逆転の謎は解けるのか ――なぜ起きるのか、次はいつか
第7章 地磁気逆転とチバニアン ――その地層が、地球史に名を刻むまで

・地球が「巨大な磁石」である理由
・地磁気の弱化でネアンデルタール人が絶滅した?
・気候変動にも地磁気が関係?
・隕石衝突が地磁気逆転の引き金になる?
・「チバニアン」誕生の舞台は奇跡の地層だった
……地磁気の起源からチバニアン誕生秘話まで




著者略歴

著:菅沼 悠介
(すがぬま・ゆうすけ)
国立極地研究所 地圏研究グループ 准教授
1977年、長野県生まれ。2000年、茨城大学理学部卒業。2002年、東京都立大学大学院理学研究科修士課程、2005年、東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了。博士(理学)。産業技術総合研究所ポスドク研究員、東京大学大学院理学系研究科特任助教、国立極地研究所助教などを経て、2016年より現職。専門分野は、地質学、古地磁気学。海や湖の地層や氷河地形などから過去の地球環境の変動メカニズムを解明することを目指している。過去6回の南極調査と、南極氷床上で150日以上のキャンプ経験も持つ。千葉県市原市の地層「千葉セクション」のGSSP認定と地質年代「チバニアン」の誕生を推進した研究グループの中心メンバーで、GSSP申請の論文執筆責任者をつとめた。

ISBN:9784065192436
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:258ページ
定価:1100円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:RB