講談社青い鳥文庫
妖怪アパートの幽雅な日常
作:香月 日輪
絵:深山 和香
紙版
内容紹介
事故で両親を中1のときに亡くし、おじさんの家に引き取られた夕士。高校生になったら寮生活をして自立したいと楽しみにしていたのに、入学直前に寮が火事に!困った夕士が、不思議な不動産屋さんに案内された洋館風の建物は妖怪&幽霊たちが暮らすアパートだった!心の底から笑うことができなくなっていた夕士は、ここで過ごすうちに、考え方が柔らかくなり、生きることが楽になっていきます。
事故で両親を中1のときに亡くし、おじさんの家に引き取られた夕士。高校生になったら寮生活をしてはやく自立したい・・・と楽しみにしていたのに、入学直前に寮が火事に!
困った夕士が、不思議な不動産屋さんに案内された洋館風の建物は妖怪&幽霊たちが暮らすアパートだった!
心の底から笑うことができなくなっていた夕士は、妖怪や幽霊たち、除霊師の女子高生、人間の(でもちょっとユニークな)詩人や画家と過ごすうちに、考え方が柔らかくなり、生きることが楽になっていきます。
むかしは人間社会のすぐ隣に、ちょっぴり不思議な世界があった。でも文明が発達して、人間はその世界を忘れてしまった、と夕士は教えられ、実感していきます。
手だけの幽霊・るり子さんが作ってくれる美味しい料理、なぜか地下にある洞窟温泉、縁側でしょっちゅうおこなわれる大宴会、などなど、アパートのまったりとした日常もあれば、成仏できない魂がさまよう哀しい出来事も。読んだ後はきっと、いまの生活のすぐ隣に、なにか不思議な世界があるかも?と思いたくなること間違いなし!
<小学上級から すべての漢字にふりがなつき>