こころライブラリーイラスト版
統合失調症の人の気持ちがわかる本
監:伊藤 順一郎
監:NPO法人地域
内容紹介
不思議な「心」のメカニズムが一目でわかる
《講談社こころライブラリーイラスト版》
【回復に向けた助けになる一冊】
統合失調症の人はいったいどのような苦痛に苛まれているのか!
本人の気持ちは勿論、家族が生活で感じる苦労や悩みも図解で紹介。
当事者の心のあり方を知ることで回復に向けた助けになる一冊。
(まえがきより)
この本では、地域精神保健福祉機構(コンボ)で行った、統合失調症の本人とその家族によるアンケートがもとになっています。本人、家族、それぞれがふだんの生活で感じるさまざまな苦労や悩み、さらにそれを解決するヒントがたくさん含まれています。豊かなアンケートの内容がこの本に的確に反映され、みなさんのもとに「役立つ言葉」として送り届けられることを、監修者としてこころから願っています。
【本書のおもな内容】
《第1章 統合失調症とともに歩む Aさんのケース》
再発をのりこえて、就職・結婚したAさん
《第2章 本人のこころ こんなことで悩んでいる》
【急性期には】私の言動を否定しないで
【消耗期、回復期には】「次」を要求されるのがつらい /「あたりまえ」がこころに刺さる
【このひと言がつらい】「気晴らし」をする気にすらならない 他
《第3章 家族のこころ 心配が大きく戸惑うばかり》
【病気にとらわれる】「病気さえなければ」と思う
【対応の困難なとき】いけないと思いつつ、否定してしまう /「死」を口にしたとき、対処できない
【対応のしかたがわからない】症状かあまえか、見極められない 他
《第4章 本人が気持ちを伝えるために役立つ工夫》
【伝えかた】手紙やメールでわかりやすく伝える /根気よく、伝わるまでくりかえす
【心がけ】伝えたいことや優先順位を決める /苦手なことを伝え、無理を避ける
【メッセージ集】 他
《第5章 家族がわかり合うために心がけたいこと》
【接しかた】本人ができることは本人にまかせる /しっかり聞き、ゆっくり話す
【心がけ】あせらない、あせらせない /自分の時間を充実させる
【メッセージ集】 他
目次
「急性期」「消耗期」「回復期」の3つの時期がある
周囲の対応、サポートが回復をあと押しする
《第1章 統合失調症とともに歩む Aさんのケース》
再発をのりこえて、就職・結婚したAさん
《第2章 本人のこころ こんなことで悩んでいる》
本人がぶつかる3つの壁
【急性期には】私の言動を否定しないで /家族の説得で治療を受けることにした
【診察を受けるとき】医師に病状をうまく説明できない /ときには家族といっしょに受診したい
【消耗期、回復期には】病気の症状だとわかってほしい /「次」を要求されるのがつらい /「あたりまえ」がこころに刺さる
【周囲への告知】拒絶のつらさ、無理解のつらさがある /就職・復帰の際に、伝えるべきか迷う
【このひと言がつらい】周囲の何気ないひと言に傷つく /「気晴らし」をする気にすらならない /「どうしたの?」に答えられない
《第3章 家族のこころ 心配が大きく戸惑うばかり》
家族の接しかたが本人の状態に深くかかわる
【過去にとらわれる】「あのとき、ああしていれば」と責める
【病気にとらわれる】「病気さえなければ」と思う
【対応の困難なとき】いけないと思いつつ、否定してしまう /「死」を口にしたとき、対処できない
【対応のしかたがわからない】症状かあまえか、見極められない
【将来への不安】病気の不安、生活の不安がある
《第4章 本人が気持ちを伝えるために役立つ工夫》
自分の気持ちを整理して伝えかたを工夫しよう
【伝えかた】手紙やメールでわかりやすく伝える /根気よく、伝わるまでくりかえす /身近な例を使って説明する
【心がけ】伝えたいことや優先順位を決める /苦手なことを伝え、無理を避ける /体調をととのえ、よい関係をつくる
【伝え合う】「ピアカウンセリング」が広がりつつある
【メッセージ集】
《第5章 家族がわかり合うために心がけたいこと》
【伝えかた】話し合いのなかで愛情を伝える
【接しかた】本人ができることは本人にまかせる /しっかり聞き、ゆっくり話す
【心がけ】あせらない、あせらせない /自分の時間を充実させる
【メッセージ集】