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健康ライブラリーイラスト版

吃音のことがよくわかる本

監:菊池 良和

紙版

内容紹介

2~4歳の子どもの約5%に発症するという吃音。言葉の頭の音のくり返し、引き伸ばしのほか、言葉につまるのも吃音の症状です。吃音に関する最新の知識は、かつての常識とは大きく変わっています。正しい知識を知ることで不安や悩みは解消されます。本書では原因、現れ方、家庭・学校での対応を徹底解説。吃音に悩まされていたことから医師となった吃音ドクターとして知られる菊池良和先生のアドバイスが満載の書です。


ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》

【「ゆっくり話そう」「落ち着いて」は逆効果。 正しい知識で吃音の悩みを減らす決定版!】

2~4歳の子どもの約5%に発症するという吃音。言葉の頭の音のくり返し、引き伸ばしのほか、言葉につまるのも吃音の症状です。幼い頃に吃音があっても、4人に3人は学校に上がる頃には自然に回復するといわれていますが、逆に言えば、4人に1人は話し方のクセとつきあって生きていくことになります。
子どもの気がかりな話し方に親は思い悩みます。なにができるのか、どうすればよいのか…。
悩みの根底には「吃音に対する知識のなさ」があります。吃音に関する最新の知識は、かつての常識とは大きく変わっています。吃音について正しく学び、親の悩みを軽くすることは、子どもにとって最善の環境調整になるのです。

【主なポイント】
*吃音は言語障害の一種で、発達障害者支援法の対象とされている
*「くり返し」「引き伸ばし」「出にくさ」の3つのタイプがある
*発症の原因、7割は体質。育て方のせいじゃない
*吃音が起きる割合は2~4歳の20人に1人。治る子も多い
*成長とともに吃音の現れ方は変わっていく
*3年以上続く吃音は簡単にはなくならない
*話す前の不安とあとの落ち込みで悪循環に
*「どもってもいい!」という思いが重要
*いやなことを言われた・されたときの対策は
*「担任の先生」「身近な人、友だち」への説明書例付き

【本書の内容構成】
第1章  どうしよう! 子どもの気がかりな話し方
第2章  これからどうなる? 子どもの吃音
第3章  聞き手の変化が吃音の悩みを減らす
第4章 リスクを踏まえて子どもを守る
第5章  吃音のある子自身ができること

目次

【まえがき】
【理解度チェック】ご存知ですか? 吃音についての最新知識
1 どうしよう! 子どもの気がかりな話し方
2 これからどうなる? 子どもの吃音
3 聞き手の変化が吃音の悩みを減らす
4 リスクを踏まえて子どもを守る
5 吃音のある子自身ができること

著者略歴

監:菊池 良和
1978年山口県生まれ。自身、吃音に悩まされていたことから医師になることを決意。九州大学医学部卒業後、宗像水光会病院研修医を経て、九州大学医学部耳鼻咽喉科入局。同大学大学院臨床神経生理学教室で吃音者の脳研究を開始。現在は九州大学病院勤務。一般診療のほか吃音者の診療にもあたり、また講演活動など、吃音の啓発に取り組んでいる。主な著書に『ボクは吃音ドクターです。』(毎日新聞社)、『エビデンスに基づいた吃音支援入門』『備えあれば憂いなし 吃音のリスクマネジメント』『小児吃音臨床のエッセンス 初回面接のテクニック』(以上、学苑社)がある。

ISBN:9784062597982
出版社:講談社
判型:B5
ページ数:100ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2015年11月
発売日:2015年11月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNS