講談社選書メチエ 153
ヘーゲル『精神現象学』入門
著:長谷川 宏
紙版
内容紹介
1807年。哲学界に未曾有の書が現れる。〈無限の運動〉の相のもと、およそ人類がもつ、知の全貌をとらえる究極の書。目前の木の認識に始まり、世界全体を知りつくす「絶対知」にいたるまで。文明の始原から近代ヨーロッパの壮大な知まで──。人間精神のあらゆる領域を踏破する、哲学史上最難解の書を、「ヘーゲル翻訳革命」の著者が、明快に読みつくす。
目次
●「精神現象学」のむずかしさ
●意識の根本性格
●地図のない知の旅
●知の旅程
●意識・自己意識・理性
●精神の種々相
●思考の奇怪さについて