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星海社文庫

セカイ系とは何か

著:前島 賢
イラスト:西島 大介

紙版

内容紹介

多様な作品群、激しい毀誉褒貶、あまりにも曖昧なその定義──。混乱の中で実作者たちをも巻き込み、ゼロ年代最大の文芸運動となっていった「セカイ系」とは何だったのか?
「セカイ系」が生んだ言説空間を辿る事で、“エヴァ以降”のオタク文化史を読み解き、論壇に鮮烈な印象を残した著者の処女作が、西島大介のイラストで装いも新たに文庫化。
全編に改稿を施し、補論を含む「文庫版あとがき」を収めた決定版。

そして、何より、本書は、より若い世代に向けて書かれている。ありとあらゆるコンテンツが、一瞬で消費され、更新され、忘却されていく現在にあって、セカイ系もまた、一時の流行として忘れ去られようとしている。けれども、やはり現在は歴史の積み重ねから生まれてくる。(序章より)

著者略歴

著:前島 賢
ライター、評論家。1982年生まれ。国際基督教大学教養学部卒。2000年、NHK『真剣10代しゃべり場』第一期レギュラーメンバー。東浩紀発行のメール・マガジン『波状言論』の編集スタッフを経て、2005年、ユリイカ増刊号『オタクVSサブカル!』(青土社)掲載評論「僕をオタクにしてくれなかった岡田斗司夫へ」にて文筆活動を開始。現在、『朝日新聞』夕刊のコラム「茶話」にてラノベを担当中。
イラスト:西島 大介
漫画家、イラストレーター。1974年生まれ。2004年に描き下ろし長篇『凹村戦争』(早川書房、現在ハヤカワ文庫JA)にて漫画家デビューを飾り、同作は星雲賞アート部門を授賞。その他の代表作に『ディエンビエンフー』(小学館)、『世界の終わりの魔法使い』(河出書房新社)など多数。ライター・さやわかとの『ひらめき☆マンガ学校』、DJまほうつかい名義での音楽活動など、多彩な活躍を見せている。

ISBN:9784061389687
出版社:星海社
判型:文庫
ページ数:246ページ
定価:780円(本体)
発行年月日:2014年04月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB