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角川ソフィア文庫

新版 南洲翁遺訓 ビギナーズ 日本の思想 1

著:西郷 隆盛
訳:猪飼 隆明

紙版

内容紹介

「己れを尽し人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬ可し」--。偽りのない人生を生き、そして死んでいった西郷。その言葉は、新政府への批判を含みながら、国家や為政者のあるべき姿を示し、人として広い度量と高潔な精神を持つ必要性を説く。「敬天愛人」に代表される西郷の遺訓四一条と追加二条すべてを、原文、現代語訳、くわしい解説で丁寧に読みとく。大きな文字で多くのふりがな付し、読みやすくなった新版。略年譜・読書案内付。

目次

遺訓
一   徳懋んなるは官を懋んにし、功懋んなるは賞を懋んにする
二一  敬天愛人
三二 人の意表に出て一時の快適を好むは、未熟の事なり  …など
解題
西郷隆盛略年譜
読書案内

著者略歴

著:西郷 隆盛
1827(文政10)年~1877(明治10)年。明治維新の指導的政治家。下級藩士ながら、薩摩藩主島津斉彬に見出され庭方役となる。斉彬急逝後、三度の島流しとなるが、64年、赦免。以後、討幕の指導者として薩長同盟・戊辰戦争を遂行、江戸城無血開城を実現。大久保利通、木戸孝允と共に、維新三傑の一人と称され、71年に参議、73年に陸軍大将兼参議となるが、征韓論争で大久保らと対立し下野。77年、私学校の生徒らと挙兵。8か月に亘る戦いの後、新政府軍に敗れ、鹿児島城山で自刃。89年、憲法発布の大赦で正三位を追贈される。
訳:猪飼 隆明
1944年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。熊本大学文学部教授・大阪大学大学院教授を経て、大阪大学名誉教授。著書に、『近代日本におけるハンセン病政策の成立と病者たち』(校倉書房)、『西南戦争 戦争の大義と動員される民衆』(吉川弘文館)、『西郷隆盛-西南戦争への道-』(岩波新書)、『熊本の明治秘史』(熊日新書)、『「性の隔離」と隔離政策 ハンナ・リデルと日本の選択』(熊本出版文化会館)など多数。

ISBN:9784044002572
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:256ページ
定価:640円(本体)
発行年月日:2017年07月
発売日:2017年07月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB