岩波新書 新赤版1566
検証 安倍イズム
胎動する新国家主義
著:柿崎 明二
紙版
目次
はじめに われわれの社会が内包する「安倍的」なもの
序章 国家性善説から国家先導主義へ
第一章 始まっている国家先導
1 賃金引き上げ 「瑞穂の国の資本主義」へ
2 「女性の活躍」 経済的視点からの成長戦略
3 人口政策 一億人超を目指す?
4 異次元緩和 「関わっていく政治」の序章
5 旅券返納事件と拉致被害者滞在延長 主体化する国家
第二章 何を「取り戻す」のか
1 二つのメッセージ 「美しい日本」観の発露
2 集団的自衛権 首相による解釈改憲こそ「王道」
3 歴史認識 東京裁判は「勝者の断罪」
4 教育改革と憲法改正 失われた「損得を超える価値」
第三章 「国家」とは何か──祖父・岸信介と政治改革という二つの源流
1 国家と個人は「父と子」
2 岸イズム
3 「強い国家」を支えるもの 政治改革と内外の変化
4 安倍は保守主義者か
終章 国家先導主義の行方
1 積極的平和主義と対米従属
2 「国民のため」から「国家のため」へ 反転の危険性
おわりに 新しい国家主義