岩波ブックレット 1017
韓国徴用工裁判とは何か
著:竹内 康人
紙版
内容紹介
日本企業への賠償を命じた韓国大法院判決は,なぜ画期的かつ正当なものとなったのか.数多くの資料と証言から明らかになる,徴用工動員のメカニズムと規模・実態,そして戦後の未払金処理と日韓交渉の問題点とは.研究の第一人者による,強制動員否定論の誤りを糾し,徴用工問題を真に理解・解決するための必読書.
目次
はじめに
第1章 朝鮮人強制動員の経過
1 徴用工とは/2 募集による動員/3 官斡旋による動員/4 徴用による動員/5 日本への労務動員数/6 軍務動員数
第2章 朝鮮人強制労働の実態
1 企業文書からみた動員/2 行政文書からみた動員/3 企業への強制動員日本製鉄と三菱重工業/4 証言からみた強制労働
第3章 被害回復のない戦後処理 未払金供託・日韓請求権交渉
1 返還されなかった未払金/2 日韓請求権交渉/3 「すべての請求権」とは/4 不当な「救済なき権利」論
第4章 韓国徴用工判決の意義
1 韓国大法院の徴用工差し戻し判決(二〇一二年)/2 光州地方法院の三菱名古屋判決(二〇一三年)/3 韓国大法院徴用工判決(二〇一八年)/4 日本政府の対応/5 植民地合法論批判
第5章 植民地責任をとるために
1 強制労働は歴史的事実/2 基金の設立による包括的解決を
おわりに
参考文献
資料 朝鮮人強制動員企業現在名一覧
ISBN:9784002710174
。出版社:岩波書店
。判型:A5
。ページ数:88ページ
。定価:620円(本体)
。発行年月日:2020年01月
。発売日:2020年01月10日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF。