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私にとっての介護

生きることの一部として

編:岩波書店編集部

紙版

内容紹介

介護保険スタートから二〇年.少子高齢化や人口減の危機も高まっている.高齢者介護や認知症介護,障害をもつ方の介護に限らず,介護またケアは,さまざまなあり方で,誰にとっても「生きることの一部」となってくるだろう.各界の人々が,体験や見聞をふまえて「これだけは言いたい」ことを縦横に語り,問いかける.

目次

はじめに


I

介護地獄にならないように……………毒蝮三太夫
介護の現実をタブーにしない……………小山明子
そのことばのある世界……………森川すいめい
介護政策の充実と優しいまなざし……………沖藤典子
感情の臨界点――障害者介助や子育ての経験から……………渡邉 琢
何ひとつ無駄にはならない……………小谷真理
障害者の介護と社会参加……………木村英子
お金で解決してはいけないもの――介護支援制度と介護の理念……………金滿里


II

高次脳機能障害に最良のリハビリは「病前の当たり前」への再挑戦……………鈴木大介
医療現場からみた介護――高次脳機能障害をめぐって……………山口研一郎
脳出血で倒れたこと……………bay4k
介護保険制度における「医療行為」……………山田 真
私には恐怖がある……………野田聖子
在宅人工呼吸療法の一端を担って、今になってわかってきたこと……………川口有美子
体が動かなくなるほどその人らしくなる介護……………村上靖彦
「笑顔の法則」……………二ノ坂保喜


III

家族急減社会(ファミレス社会)を目前に……………樋口恵子
高齢者支援が障害者運動から学んでほしいこと……………熊谷晋一郎
みんな一度は障害者になってみるといいよ……………今村 登
制度が充実したことで失われたもの……………渡辺一史
超福祉――街を媒体に混じり合い、持続可能な未来をつくる……………須藤シンジ
被災家族と介護……………山内明美
介護がコミュニティを拓く……………西村ユミ
社会的孤立の先が刑務所という現実……………山本譲司


IV

老いのダイバーシティ……………横森美奈子
人生をまたぐ介護……………遙 洋子
介護とは、家族の葛藤の硼に再度投げ込まれることだった……………赤石千衣子
家庭が家庭であることを維持するために……………梨木香歩
介護され上手……………内田 樹
教育と介護をめぐる「やり方」と「あり方」……………川上康則
自律の手段としての依存……………本田美和子
魔法と技術のあいだ……………白石正明


V

『介護入門』と私……………モブ・ノリオ
『アカシアの道』をめぐって……………近藤ようこ
難しいと思うから難しくなるんだ……………北原佐和子
真のプロの育成こそが認知症ケアには必要……………関口祐加
亜由未の笑顔……………坂川裕野
ケアをめぐる記憶や想起について……………天田城介
思い出すことなど、介助その手前で……………杉田俊介
介護の現場――言葉の限界と可能性……………永田和宏

ISBN:9784000613842
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:206ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2020年01月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS