はじめに/第1章 現代のラテン語/「ラテン」とは何か?/ラテン文字の広がり/日本の大学ではラテン語が人気/キリスト教とラテン語/現代に「生きている」ラテン語/身の回りにはこんなにラテン語がある/学術用語はなぜラテン語なのか?/文法コラム1 文字・発音/第2章 ラテン語の起源/ローマ建国の伝説/エトルリア語とラテン語/ギリシア語という先駆者/ギリシア語の韻律/ギリシアに魅了されたローマ/弁論家キケロの生涯/ギリシア哲学の導入/散文ラテン語の完成/ウェルギリウス──ラテン文学最高の詩人/ウェルギリウス『アエネイス』/ギリシアとローマを接続する叙事詩/ホラティウス──多彩なる韻文/オウィディウス──諧謔の詩人/ラテン語独自の恋愛詩/オウィディウス『変身物語』/文法コラム2 動詞/第3章 古代末期までのラテン語/劇作家/古代ローマの出版流通/古代ローマの図書館/ラテン語の識字率/古代ローマの教育/役立つラテン語/ラテン語はいかにして伝わったのか?/ギリシア語圏への伝播/古典ラテン語と俗ラテン語/俗ラテン語の台頭/古典教養の衰退/文法コラム3 名詞/第4章 ラテン語とキリスト教/「公用語」としてのラテン語/キリスト教は何を信じているのか?/原始教会とその言語状況/ラテン語圏の初期キリスト教とその言語/ローマ司教とキリスト教/東方ギリシア語圏との溝/新旧訳聖書/聖書のギリシア語訳/ヒエロニュムス/ウルガタ訳聖書/アウグスティヌスの生涯/聖書の文体とラテン語/中世キリスト教のラテン語へ/文法コラム4 前置詞・人称代名詞/第5章 初期中世から盛期中世のラテン語/中世という時代/ラテン語からロマンス語へ/ラテン語発音の変化/ゲルマン諸王国はなぜラテン語を使ったのか?/修道院の生活/修道院における古典伝承/北方の修道院における古典伝承/古典を継承する修道士、ベタ・ウェネラビリス/イベリア半島の古典伝承/カロリング朝の教育復興/正しいラテン語を取り戻せ/正書法と発音/写本はいかに伝わったのか?/写本のために考案された書体/「ゴート族風の」ゴシック体/文法コラム5 形容詞/第6章 学校・教育のラテン語/修道院での教育/キリスト教と古典文学の葛藤/修道院に弁証論は必要?/移動する教師と生徒/弁証論の大流行/教科書や選集での教育/女性はラテン語とは無縁だったのか?/「教養ある女性」へ/修道女、ビンゲンのヒルデガルト/世俗女性の学識、エロイサ/フランス語前夜/ラテン語を駆逐するフランス語/聖書の俗語翻訳/文法コラム6 不定詞・命令法/第7章 イタリア・ルネサンスから現代へ/ラテン語からイタリア語へ/ラテン語の復興/大学で使われるラテン語/ラテン語と教育/ラテン語賛美の陰り/エラスムスの『キケロ主義者』/人文主義の陰り/ラテン語からスペイン語へ/翻訳運動/日本宣教とラテン語/明治以後のラテン語/文法コラム7 修辞学・現在分詞/おわりに/あとがき/読書案内/人名・書名索引