はじめに/第一章 失われた顔を求めて──キリストの肖像前史/1 キリスト教における神の表象/偶像崇拝という禁忌/象徴記号としてのキリスト/2 キリスト論の展開と肖像の成立/キリストの神性と人性をめぐる論争/キリストの肖像の成立──象徴記号から類似記号へ/3 テクストのなかのキリストの顔/文学的プロソポグラフィの伝統/4 東西キリスト教会の聖像理論/聖像破壊運動と東方の聖像理論/東西教会の分裂と西方の聖像理論/真正な肖像──アケイロポイエトス/第二章 マンディリオン伝説の構築──東方正教会における「真の顔」/1 マンディリオンとその伝承/弁証法的イメージ──ジェノヴァのマンディリオン/マンディリオン伝説/聖遺物とイメージのはざまで/2 イメージ崇敬の前史へ──使徒・聖書簡・城門への崇敬/イメージへの沈黙──カエサレイアのエウセビオスの『教会史』/聖書簡と城門──崇敬パラダイムの成立/3 イメージの(再)発見──テクストの歴史/イメージの登場──『アッダイの教え』/イメージへの沈黙──プロコピオスの『戦史』/聖書簡崇敬からイメージ崇敬へ──エヴァグリオスの『教会史』/4 イコン崇敬の高揚──アケイロポイエトス神話の普及/アケイロポイエトス・イメージの高揚/イメージ崇敬の背景/エヴァグリオスの改竄問題/5 聖像論争におけるエデッサのイメージ/ギリシア語文書における聖像譚──聖像擁護派の武器/テクストの歴史からイメージの歴史へ/6 首都への奉遷と伝承の確立/イメージの奉遷/『エデッサの聖像譚』/二つの生成譚/崇敬パラダイムの変容──マンディリオンと城門、ケラミオンとランプ/第三章 マンディリオンの表象──東方における聖像論/1 陰影素描としてのマンディリオン──可視と不可視の閾で/見られることを拒むイメージ/マンディリオンの二枚の複製/複製と偽造──「人の手」の両義性/陰影画としてのイメージ──写真技術とトリノの聖骸布/マンディリオンの隠蔽──物質とイメージの分離/2 陰影素描から着彩画へ──複製の登場/シナイ山の対幅パネル/マンディリオン・イメージの定式化──痕跡からイコンへ/印章と印影の隠喩/原型と複製──見神のメディア/3 見神のメディアとしてのマンディリオン──律法の石板、至聖所の垂幕/「第二のモーセ」ヨハネス・クリマコス/「影とイメージ」および「陰影素描と彩色画」/絵画化された「影」と「イメージ」/至聖所の垂幕とその裂開/古い法の成就と無効化──契約の櫃、モーセの石板、房飾り/見神のメディア──覆いを取り去ること/第四章 複製される神聖空間/1 神聖空間のパラダイム──マンディリオン・ケラミオン・ランプ・城門/複製される神聖空間/聖体礼儀とプロスフォラ/反復されるエデッサの壁龕/2 神聖空間のパラダイム──聖書簡・聖顔布・壁龕/聖書簡と聖顔布の魔術的融合──七つの印章と壁龕/3 マンディリオン・イメージの「後生」/首のない暗いマンディリオン/神聖空間の複製──マンディリオンと受難具/原型への回帰、そしてそれ以後──シモン・ウシャコフ様式/第五章 ラテラーノ宮殿の救世主の肖像──ローマのアケイロポイエトス/
他