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集英社文芸単行本

あの日を刻むマイク ラジオと歩んだ九十年

著:武井照子

電子版

内容紹介

1945年8月14日、女子アナウンサーだけ集められた部屋で上司にこう告げられた。「明日、日本は負けます。反乱軍がきて『この原稿を読め』などと言われても、抵抗する必要はありません。まず自分の身を最優先に考えなさい」。激動の時代を生きた一人の女性が語る日本の昭和史、平成史。戦前から戦争を経て、戦後、そして高度経済成長期、平成。家庭と職場を両立させながら、アナウンサーとして、ディレクターとして、女性として、世の中に絶えず問題提起を続けた彼女にしか語れない言葉がある。様々な著名人との出会いやエピソードを交えつつ、ラジオを通して、いま改めて近代日本が歩んできた道を振り返る。戦争経験者が少なくなる中、時代の証言として後世に残したい珠玉のエッセイ。

目次

初めに/一、自由でのびやかな子供の頃/二、戦争の足音がする少女期/三、太平洋戦争勃発、繰り上げ卒業となる/四、終戦直後の混乱期/五、ディレクターに転身/六、素晴らしい人との出会い/七、忘れえぬ人/八、フリーになってからの私/後書き

JP-eコード:08775448948595000000
出版社:集英社
コンテンツ公開日:2020年02月14日