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講談社学術文庫

日本の敬語

著:金田一 京助

電子版

内容紹介

東京は京都より敬語が多い? 「ご遠慮ください」は失礼? 「お前」は敬語だった? 貴人は「する」より「なる」?
「敬語は日本語の美しさである。しかし、度をすぎるとうんざりする。」敬語はなぜ生まれたのか。尊敬と相殺される親愛の感情は、どう表現したらいいのか。原日本語、上代から奈良、平安、そして現代へ。敬語の起原と変遷をたどり、情況にふさわしい使い方を考える。一級の言語学者がじっくり向き合う、敬語の歴史と実用。(解説・滝浦真人)
底本:『日本の敬語』角川新書、1959年
【本書の内容】
第一章 序説
一 英語と日本語 
二 日本の敬語は文法的 
三 日本の敬語は相対性敬語 
四 敬語の起原と階級 
五 敬語の起原とタブー 
六 アイヌの妻女 
七 アイヌの婦人語と敬語 
八 アイヌ代名詞の構造 
九 日本代名詞の構造 
一〇 名詞の敬称 
一一 結 論 
第二章 起原:どうして日本の敬語が起ったか
一 原日本語と敬語法 
二 上代日本語の敬語法1 「ます」考 
三 上代日本語の敬語法2 「せす・けす・めす・をす・なす・こやす」考 
四 上代日本語の敬語法3 「たまふ」考 
五 上代日本語の謙称動詞1 「たぶ・たばる・まつる」考 
六 上代日本語の謙称動詞2 「まをす(申)」考 
第三章 変遷:奈良から平安への敬語のずれ
一 上代敬語と古代敬語の対比 
二 平安時代の敬語助動詞の起原 
三 奈良・平安の相違 
四 万葉語における「頂戴す」について 
五 「見めす」の忘却
六 「せす」のまちがい 
七 御立為之の誤訓 
八 物語文学と敬語
九 後代の敬語 
第四章 現代の敬語:どうあり、どうなるべきものか
一 序 論 
二 名詞・代名詞 
三 動詞 
四 地方別 
五 現代敬語の無軌道さについて 
第五章 結論
一 敬語のとどかない名歌 
二 歌から見た敬語の本質 
三 結びの言葉 
付録 これからの敬語
解説 滝浦真人

目次

第一章 序説 一 英語と日本語  二 日本の敬語は文法的  三 日本の敬語は相対性敬語  四 敬語の起原と階級  五 敬語の起原とタブー  六 アイヌの妻女  七 アイヌの婦人語と敬語  八 アイヌ代名詞の構造  九 日本代名詞の構造  一〇 名詞の敬称  一一 結 論  第二章 起原:どうして日本の敬語が起ったか 一 原日本語と敬語法  二 上代日本語の敬語法1 「ます」考  三 上代日本語の敬語法2 「せす・けす・めす・をす・なす・こやす」考  四 上代日本語の敬語法3 「たまふ」考  五 上代日本語の謙称動詞1 「たぶ・たばる・まつる」考  六 上代日本語の謙称動詞2 「まをす(申)」考  第三章 変遷:奈良から平安への敬語のずれ 一 上代敬語と古代敬語の対比  二 平安時代の敬語助動詞の起原  三 奈良・平安の相違  四 万葉語における「頂戴す」について  五 「見めす」の忘却 六 「せす」のまちがい  七 御立為之の誤訓  八 物語文学と敬語 九 後代の敬語  第四章 現代の敬語:どうあり、どうなるべきものか 一 序 論  二 名詞・代名詞  三 動詞  四 地方別  五 現代敬語の無軌道さについて  第五章 結論 一 敬語のとどかない名歌  二 歌から見た敬語の本質  三 結びの言葉  付録 これからの敬語 解説 滝浦真人

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出版社:講談社
コンテンツ公開日:2022年03月09日