講談社学術文庫
永楽帝――華夷秩序の完成
著:檀上寛
電子版
内容紹介
明朝第三代、永楽帝。甥である建文帝から皇位を簒奪し、執拗なまでに粛清と殺戮を繰り返し、歴史を書き換えて政敵が存在した事実まで消し去ろうとした破格の皇帝。その執念と権勢はとどまるところを知らず、中華の威光のもと朝貢国六〇余をかぞえる「華夷秩序」を築き上げた。それは前近代東アジアを律しつづけた中華の<世界システム>であった。
目次
はじめに 第一章 中華という名の世界 第二章 大明帝国の誕生 第三章 皇統のゆくえ 第四章 奪権への階梯 第五章 歴史の翻転 第六章 失われた時のなかで 第七章 天命の所在 第八章 クビライを越えて 第九章 華夷秩序を統べる者 第十章 永楽帝の遺産 参考文献 あとがき 文庫版あとがき
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。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2017年02月03日。