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講談社文芸文庫

「私小説」を読む

著:蓮實重彦

電子版

内容紹介

志賀直哉、藤枝静男、安岡章太郎を貫く「私小説」の系譜。だが、著者はここで日本文学の一分野を改めて顕揚したり、再定義を下したりはしない。本書は、我々が無意識・無前提に受け入れている「読みの不自由さ」から離れ、ひたすら、いまここにある言葉を読むこと、「作品」の表層にある言葉の群との戯れを通じ、一瞬ごとの現在を生きようとする試みなのである。「読むこと」の深見と凄みを示す、文芸批評の名著。

目次

はじめに 読むことに向けて 廃棄される偶数 志賀直哉『暗夜行路』を読む 藤枝静男論 分岐と彷徨 安岡章太郎論 風景と変容 おわりに あとがき 著者から読者へ 年譜

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出版社:講談社
コンテンツ公開日:2016年07月08日