出版書誌データベース

人手不足や働き方改革などが求められる現在、介護も医療もＤＸ推進なくして、事業継続が難しくなる時代もそう遠くはありません。そんな中「２０２４年は選挙とＡＩ」という観点から、介護・医療ＤＸについてまとめた書籍の発売です。
本書では、介護報酬制度の課題から、お金もない、人材もいない、余裕もない、そもそも何からはじめたらいいか分からない！そんな中でも組織のトップがリーダーシップを発揮すれば、飛躍的にＤＸを進められることまで、ＤＸ推進のポイントと小山秀夫の熱い想いを詰め込んだ一冊となっております。
今年の６月28日に青森で行われた、第20回日本介護経営学会で発表された介護現場のＤＸ導入事例も入った、盛沢山の内容となっております。
今からでも遅くない、リーダーシップを発揮して、カエル飛びで進めるＤＸを始めましょう！

読者の皆様に
第1 章　介護保険制度の課題と将来
１．介護保険制度の課題は多岐にわたる
２．経済財政運営と改革の基本方針2024
３．新経済・財政再生計画改革工程表2023
４．介護報酬改定の経過
５．介護事業者からみた将来について
第2 章　日本は、今、ターニングポイントです
１．AI が世界を牽引して構造改革が進みヘルスケアも教育も大変革すると思う
２．円相場が日本の国際的位置を端的に表し日本の経済の行先は真っ暗闇
３．自動車産業はCASE 時代に突入し産業と社会保障制度の連携が必要
４．カーボンニュートラルを実現するためにもデジタル社会を創造するにも連携が必要だ
５．政府は社会保障制度の制度疲労を検知して早急に明確なビジョンを示すことが必要だ
６．医療・介護・福祉サービス分野でのICT 活用に業界官界総出で取り組んで欲しい
７．夢なきところ民は滅ぶといいますが社会保障分野のデジタルを最優先‼
８．ソサエティ5.0 とか第4 次産業革命だといわれても実感できないのは誰のせいか？
9． 私たちはAI に囲まれて生活しているのにこの現実に対応できず取り残されるのか
第3 章　DX は、リーダーシップこそが最重要
１．介護DX が遅れているのではないかと思うならしっかり学習してトップダウンで着実に進める
２．リーダーシップ論もマネジメント論も論文は山積ですが正答がない世界です
３．リーダーシップの欠如かマネジメント問題なのかを見極めてリスタートする
４．組織はトップのインテグリティとリーダーシップの再構築で蘇れ！
５．組織がとてつもなく困難な状況においてトップはインテグリティを醸成せよ‼
６．リーダーシップが非言語的要素で決定されるとすればどうするのか
７．カリスマ的専制的統制的で統括型のリーダーもマネジメントも通用しない
８．不安定で不確実で複雑で曖昧な社会だからこそ明確なビジョンが必要だ
９．不安定で不確実で複雑で曖昧な未来に果敢に挑戦することが求められている
第4 章　介護・医療のリープ・フロッギング戦略
１．確実に一般診療所減少時代が到来するその場合に最優先で医療過疎地対策を
２．共通言語として共有化されていないまま言葉だけが飛び交う生産性議論のゆくえ
３．誤解されている介護の生産性議論でそれを向上させるのは簡単ではない
４．ニュー・ノーマルは勤怠管理を徹底的に見直すことになるのか
５．医療従事者の働き方改革推進は徹底したDX 化を先行させなければ実現しないぞ！
６．医師の働き方改革を進めるためにはDX で病院内の医師業務を変革させよ
７．レガシーシステムの存在が病院DX 推進を妨げる
８．科学的介護情報システムLIFE 登場で介護事業者は真っ先にデジタルに突入
９．どうすれば有能な人材を集め続け学習組織化することができるのか
10．デジタル７割リアル３割という政府目標に組織全体で学習し対応しよう
11．人的基本経営の実現に向けた検討会『人材版伊藤レポート2.0』を読む
12．カエル飛びしていつか追いつけばDX は成功なので諦めないで欲しい
第5 章　第20 回日本介護経営学会学術大会のトピックス
１．カエル飛びDX の波に乗り遅れるな
２．DX を進めるための具体的方策
３．システムに助けてもらおう
４．大会シンポジウムのトピックス
むすびにかえて

著：小山秀夫
上智大学大学院博士後期課程を経て、1980 年厚生省病院管理研究所医療管理部研究員に厚生技官として採用、 病院幹部職員の教育研修を担当するとともに老人保健法の老人診療報酬新設のためデイケア、 訪問看護、リハビリテーション施策調査研究事業に従事。1989 年老人保健施設の創設時は、老人保健施設調査研究を担当、1992 年国立医療・病院管理研究所医療経済研究部長に就任後は、介護保険制度の実務に関する要介護度判定調査研究等事業に従事。2002 年に国立保健医療科学院経営科学部長、2006年に静岡県立大学経営情報学部教授に就任。 2007 年同大学経営情報学部長。2010 年には兵庫県立大学経営研究科医療マネジメントコース主任教授を経て、現在は 同大学社会科学研究科特任教授、佐久大学人間福祉学部特任教授を務める。日本医療・病院管理学会、 日本介護経営学会、 臨床看護マネジメント学会、日本健康・栄養システム学会、日本病院DX 推進協会当の活動に従事。社会医療研究所の所長を務め『社会医療ニュース』を発行中。