出版書誌データベース

『この本は文藝「蟻酸」です。ギサン、と読みます。
ギ酸とは蟻が持つ毒の主成分です。
わたしは蟻を愛しており、その小さなからだの中に秘めている
毒のことを思うとおだやかな心地がします。』（序文）

はたらきアリ出版発の文芸誌『文藝蟻酸』第一巻。
新進気鋭の八人の歌人による、十二の連作をまとめた切実な一冊です。

⚫︎仕様
全178頁　B6判　短歌と詩
装画：ヘルミッペ　
https://hermippe.me

本体価格：1500円
ISBN978-4-9912050-5-7 C0492

⚫︎寄稿者・連作タイトル（掲載順）
そのべせい　　建設的　または学園都市のこと
中村ヒカル　　Ⅰ　モールス信号は送るより受け取るほうが難しい
　　　　　　　Ⅱ　100万回生きたはずのねこ
　　　　　　　Ⅲ　最初から年老いている星たち
冨岡正太郎　　RIGIDBODY
太田垣ゆにこ　無題
野村日魚子　　無題
森口ぽるぽ　　こんな夢日記を書く妹が欲しかった
常本道子　　　北極星に進路を取れ
　　　　　　 〈※2ベルの終わりに〉
山口慎太郎　　龍
そのべせい　　再三再四

他著：野村日魚子
1993年生まれ。2022年、第一歌集『百年後　嵐のように恋がしたいとあなたは言い　実際嵐になった　すべてがこわれわたしたちはそれを見た』（ナナロク社）刊行。本書では30首連作『無題』を寄稿。

他著：森口ぽるぽ
1997年生まれ。2021年、ナナロク社主催の『あたらしい歌集選考会』において歌人の岡野大嗣に推薦され、2022年、第一歌集『インロック』（ナナロク社）が刊行される。本書では詩『こんな夢日記を書く妹が欲しかった』を寄稿。

他著：冨岡正太郎
2021年、第67回角川短歌賞佳作。本書では30首連作『RIGIDBODY』を寄稿。