昭和生まれの女達
才女と熟女の契り
著:椿山 宏
紙版
内容紹介
これは、昭和21年福岡県飯塚市で、露天商山本組元締、山本権太の娘夫婦の次女として生まれた女性の逸話です。
「どじで不細工な女」と陰口を叩かれていた富士子は、クラブのホステスになって女を磨き、スーパーの経営者として腕をふるうようになります。殺人事件、詐欺、子供の死…数々の困難をくぐりぬけ、たくましく生き抜く富士子と、彼女をとりまく個性豊かな女たち。
「私が男に生まれちょったら爺ちゃんのような生き方がしたかった。炊事洗濯に子育ても出来ない駄目な女だけど、私は爺ちゃんが望んでいた女にされたんよね」(本文より)
目次
(1) 戦後の筑豊炭田
(2) ホステス稼業に憧れ
(3) 麻薬の怖さを知らされる
(4) 跡継ぎ
(5) 一目惚れ
(6) 復興支援
(7) 娯楽室完成
(8) 正太との別れ
(9) 男腹になった正江