知の新書 J11
歌集 永遠に愛すー白聖愛夢ー
著:阿久津てつし
紙版
内容紹介
愛の希望と絶望。その物語詩と和歌。
至高愛は恋慕へ落下し、
現実界の不可能に溶解して、死の彼方で永遠となる。
最愛は<失─恋>する。
死の閾に逝くことで永遠の愛は生きる。
可能な愛は壊れるが、
不可能の愛は死の彼岸の永遠愛へ逝く。
最愛人へ心奥の情愛から歌いかけた歌謡は、
150首。それは、夢かうつつか?!
情と智に裂かれた哲学歌は、amour とaffection との間で
うずく。その真制の声、そして沈黙……。
詩の限界を和歌に切り替え、和歌の述語表出にかけた歌人
の真制の情愛歌が、哀しくあたたかく響く歌集。
目次
和歌の素となった
三つの詩集を併録。
第1詩集 白聖愛夢
第2詩集 白聖愛 時崩哀詩
第3詩集 白聖愛 覚醒死詩
小さな哲学詩が、響く。