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知の新書 J08

言葉と声音

小説言語ことはじめ

著:野口武彦

紙版

内容紹介

「東海道中膝栗毛」から、二葉亭四迷、樋口一葉、岩野泡鳴、岡本かの子を対象に、声・音の聴覚から小説の書記言語の形成を問う、本格的な新たな文学論。
初めに聴覚ありき。「俗語」(話し言葉)の声音 、声の力であり、響きのなせるわざからの語り口を介してのみ聞こえてくる深部の声を聞き取る始原的な聴覚が横たわっている。耳ことばから、小説がいかに書かれたか、その「ことはじめ」を探る明確な考察。

文学をどう読むか、どう考えるか!の第2弾
文学を根源から見直す思考は、「知の新書」から始まっている!!

著者略歴

著:野口武彦
文学研究者。
神戸大学文学名誉教授。ハーバード大学客員研究員プリストン大学・ブリティッシュコロンビア大学客員教授を務める。
1973 年、『谷崎潤一郎論』で亀井勝一郎賞、1980 年、『江戸の歴史家』でサントリー学芸賞、1986 年、『「源氏物語」を江戸から読むで芸術選奨文部大臣賞、1992 年、『江戸の兵学思想』で和辻哲郎文化賞、2003 年、『幕末気分』で読売文学賞受賞など。

ISBN:9784924671799
出版社:読書人
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2023年11月
発売日:2023年11月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ