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昨日も今日も古本さんぽ 2015-2022

著:岡崎武志

紙版

内容紹介

『気まぐれ古書店紀行』『気まぐれ古本さんぽ』に続く、岡崎武志《古本屋探訪記》第3弾。
毎月未踏の古本屋に足を運び、新しい古本屋の誕生に歓喜し、時には老舗古書店の閉店の報にショックを受けながらも、古本屋探訪は今日も続く。
『日本古書通信』の連載8年間をまとめた古本屋探訪ルポの集大成。

目次

【二〇一五年】
横浜横文字の新風 
  二〇一五年一月 ―横浜・白楽「Tweed Books」ほか
「青春18」を使って、ちょいと遠出
  二〇一五年二月 ―茨城県・竜ヶ崎「リブラ」古本市
入間で見た「老人と海」
  二〇一五年三月 ―入間市「茶々文庫」ほか
「これからだよ」と強い言葉に背を押され、日立から水戸へ
  二〇一五年四月 ―日立「佐藤書店」・水戸「とらや書店」
震災後の新しい展開
  二〇一五年五月 ―仙台「火星の庭」・郡山「てんとうふ」
古ツアさんと一緒に新潟・長岡めぐり
  二〇一五年六月 ―新潟「フィッシュ・オン」 ・長岡「雑本堂」ほか
世田谷区をウロチョロ 2軒の「林書店」詣で
  二〇一五年七月 ―世田谷区「林書店」ほか
膳所でゼゼ(ジェジェ!)と驚く、ちょっと古いかの巻
  二〇一五年八月 ―滋賀・膳所「オオミ堂」「クロックワーク」
「一度もめげたことはない」と司書房さんは言った
  二〇一五年九月 ―練馬区・司書房
宮本常一を訪ね府中へ
  二〇一五年十月 ―武蔵小金井「ジャンゴ」
秋の一日、映画「乳母車」の舞台へ
  二〇一五年十一月 ―東京・九品仏「木鶏堂書店」ほか
長崎はやっぱり雨だった
  二〇一五年十二月 ―福岡「徘徊堂」二店

【二〇一六年】
芭蕉とウルトラマン、そして松明の町
  二〇一六年一月 ―須賀川「ふみくら」ほか
上越高田のニューシネマパラダイス
  二〇一六年二月 ―新潟・高田「耕文堂書店」ほか
冬の鎌倉、そして静岡
  二〇一六年三月 ―静岡「水曜文庫」ほか多数
古本力の活気づく国分寺
  二〇一六年四月 ―東京都国分寺市「七七舎」
本屋のない町で燈台のような店になってくれ
  二〇一六年五月 ―武蔵野市緑町「藤子文庫」
下がる運気を上げるため元祖「一箱古本市」へ
  二〇一六年六月 ―千駄木ストリート「古書OLD SCHOOL」ほか
海峡の町で新旧の古本屋を巡る
  二〇一六年七月 ―北九州市・門司港「佐藤書店」「シマネコブックス」 
大阪古本業界の名物「青空書房」を偲ぶ
  二〇一六年八月 ―新井薬師前「文林堂書店」
澄む秋の風が待たれる古書めぐり
  二〇一六年九月 ―蕨「旭書房」「なごみ堂」
中高大の先輩の古本屋さん
  二〇一六年十月 ―大阪府高槻市富田町「古書四季」
通った高校があった町で同級生とトーク
  二〇一六年十一月 ―大阪府守口市「たられば書店」
港の見える丘から山手へぶらり散歩
  二〇一六年十二月 ―横浜「古書自然林」

【二〇一七年】
練馬を西へ、充実の一〇〇円均一
  二〇一七年一月 ―練馬区保谷「アカシヤ書店」
冬の日の東京、駒込さんぽ
  二〇一七年二月 ―文京区駒込「青いカバ」
南千住の路地裏に灯る「木電気」とは?
  二〇一七年三月 ―足立区千住「なざわ書店」
川崎在住の記憶を集約する巨大古書店を見送る
  二〇一七年四月 ―川崎市多摩区生田「ブックセンターいとう中野島店」
人気ラジオ番組が名づけた店
  二〇一七年五月 ―八王子「むしくい堂」
徳正寺に「スムース」メンバーが集結
  二〇一七年六月 ―京都「みやこめっせ古本まつり」「ホホホ座」「尚学堂」
園児の声が聞こえるいいお店
  二〇一七年七月 ―仙川「文紀堂書店」
思いがけず閉店まぎわにまにあった
  二〇一七年八月 ―信州上田「斎藤書店」
由良君美、山口昌男、四方田犬彦が通った
  二〇一七年九月 ―駒場東大前「河野書店」
初の青森で充実の古本屋めぐり
  二〇一七年十月 ―青森「林語堂」「らせん堂」「誠信堂」へ
「あの山は?」「あれが岩木山ですよ」
  二〇一七年十一月 ―弘前「小山古書店」
異色の出店が目を引く路上古本市
  二〇一七年十二月 ―東京・雑司が谷「みちくさ市」

【二〇一八年】
十二月に入って初の日曜日、結局は「ささま」か
  二〇一八年一月 ―東京・荻窪「ささま書店」ほか
歴史を感じさせる町・目黒に「弘南堂」あり
  二〇一八年二月 ―東京・目黒「弘南堂書店」ほか
かけそば一八〇円、コーヒー一六〇円とは大阪はええとこだっせ
  二〇一八年三月 ―大阪なんば「天地書房」・上本町「一色文庫」
還暦後に見つけた午後の時間の使い方
  二〇一八年四月 ―新所沢「午後の時間割」・明大前「七月堂古書部」
娘と「トキワ荘」の夢の跡、椎名町へ
  二〇一八年五月 ―椎名町「春近書店」
「吉展ちゃん事件」の幻を追って下町を探索
  二〇一八年六月 ―三ノ輪橋「ミヤハシ」・根岸「古書ドリス」
京都で新しく動き出した古本屋事情
  二〇一八年七月 ―京都出町・枡形商店街「上海ラヂオ」「エルカミノ」
荒川洋治さんのガイドで「新しき村」へ
  二〇一八年八月 ―飯能「文祥堂」
暑い夏に早稲田を涼しくさせる詩集充実の新店
  二〇一八年九月 ―早稲田「古書ソオダ水」
古本屋無風地帯にできた芸能本充実の店
  二〇一八年十月 ―代々木「リズム&ブックス」
雨続きの貴重な晴れ間にひばりヶ丘へ
  二〇一八年十一月 ―西東京市ひばりヶ丘「近藤書店」
「夏目書房」閉店セールに駆けつけ昼の池袋
  二〇一八年十二月 ―池袋「夏目書房」「往来座」

【二〇一九年】
白い丸頭スリップが珍しい南国の優良店
  二〇一九年一月 ―伊東市「岩本書店」
東松山は古本、ギターとフォーク好きにはたまらない町
  二〇一九年二月 ―東松山市「BOOKS あふたーゆ」
冬の一日、東京西部を迷走する
  二〇一九年三月 ―荻窪「藍書店」ほか
停止したエスカレーターで足がガクガク
  二〇一九年四月 ―さよなら竜ヶ崎「古書モール」
スカイツリーの狂躁的にぎわいも影響なし
  二〇一九年五月 ―スカイツリー駅「業平駅前書店」ふたたび
平成最後に相次ぐ閉店。三鷹と国分寺には新しい風
  二〇一九年六月 ―三鷹「りんてん舎」ほか
「井草ワニ園」にワニは居ずグラノーラが……
  二〇一九年七月 ―杉並区上井草「井草ワニ園」から桃井「モンガ堂」
両さんの歩く駅前にカオス化した古本屋
  二〇一九年八月 ―亀有「栄真堂書店」
西武池袋線でウロチョロと古本さがし
  二〇一九年九月 ―ひばりヶ丘「パルコ古本市」から保谷へ
思いがけなく栃木早わかりの自転車旅
  二〇一九年十月 ―栃木「長谷川枕山堂」「吉本書店」
優秀な書店員が独立して開いた白い店
  二〇一九年十一月 ―武蔵境「おへそ書房」
「いつか熊本へ岡崎さんと小山さんを呼びたい」と言われてそれが実現
二〇一九年十二月 ―熊本「舒文堂河島書店」「汽水社」「天野屋書店」

【二〇二〇年】
徘徊堂の娘さんに手を振りながら見送られ涙が出そう
  二〇二〇年一月 ―熊本から福岡へ「徘徊堂」
新年に落語仲間と「黄金餅」のコースを歩く
  二〇二〇年二月 ―「上野広小路古本祭り」
詩人たちに愛された店だった
  二〇二〇年三月 ―渋谷「中村書店」
鉄道の通らない団地内にひっそり営業していた
  二〇二〇年四月 ―武蔵村山「BOOKONE(ブックワン)」
「男はつらいよ!」シリーズ屈指の回の舞台へ
  二〇二〇年五月 ―兵庫県龍野「ねぶたや」
本は売るほどある。温泉の街で長年の夢を実現させた
  二〇二〇年六月 ―渋川「夢屋書房」
コロナ禍による古本業界を神保町から国立までレポート
  二〇二〇年七月 ―国立「みちくさ書店」ほか
ときに日本一を記録する〝熱い街〟で古物と古本を商う
  二〇二〇年八月 ―埼玉県「遵古堂」
同業が代替りした「古書ワルツ」と、古本者のパラダイスがある土浦へ
  二〇二〇年九月 ―荻窪「古書ワルツ荻窪店」土浦「つちうら古書倶楽部」
古本屋さんが元気な中央線に元気な「女子の古本屋」
  二〇二〇年十月 ―高円寺「サンカクヤマ」
そうだ仙台に行こうと急きょ計画を変更
  二〇二〇年十一月 ―仙台「火星の庭」「古本あらえみし」
古本ととんかつの合体に驚いた
  二〇二〇年十二月 ―長野「大福屋」「団地堂」「山崎書店」・ 上田「コトバヤ」

【二〇二一年】
わが青春の京阪電車で古本を
  二〇二一年一月 ―大阪「キーツ&カンパニー」「金箔書房」ほか
「もうひと花咲かせますよ」と新しいスタートを切る「中央書房」
  二〇二一年二月 ―「中央書房新店」「古書みすみ」ほか
大雄山線初乗車、そして小田原ではつげ義春を
  二〇二一年三月 ―小田原「高野書店」
唐津では「西海洞」さんにすっかり甘えてしまった
  二〇二一年四月 ―福岡「入江書店」
奈良市街をひさしぶりの古本屋散策
  二〇二一年五月 ―奈良「柘榴の國」ほか
めざして訪れた「阿武隈書房」は滞在たった十分でごめんなさい
  二〇二一年六月 ―いわき「阿武隈書房」
健在がだんぜん光る下町の優良店
  二〇二一年七月 ―足立区西新井「書簏高田書店」
蔵前の街歩きで見つけた未知の古本屋
  二〇二一年八月 ―埼玉県坂戸市「古本あしやま」・台東区蔵前「フローベルグ」
海が見たくなり直江津へ
  二〇二一年九月 ―新潟県長岡「雑本堂」
川越に「霞が関」、そして「角栄」あり。どういうこと!?
  二〇二一年十月 ―川越市「かっぱ文庫」「ホォル」
「ベンリが一番、フベンは二番」の古本屋
  二〇二一年十一月 ―埼玉県大里郡妻沼「フベンな本屋 むすぶん堂」
老店主の記憶を残しつつ若夫婦が新しい「顔」を作った
  二〇二一年十二月 ―「三日月書店」谷川書店の記憶ほか

【二〇二二年】
浅草橋の裏筋に見つけた本を売る意志
  二〇二二年一月 ―浅草橋「古書みつけ」
おじさんだって大丈夫なアーケード街の女子の古本屋
  二〇二二年二月 ―八王子「まつおか書房」、谷保「小鳥書房」・平井「平井の本棚」
いずれも未踏のウブ店ばかりで力が入ります
  二〇二二年三月 ―代田橋「バックパックブックス」 ・吉祥寺「古本のんき」・東村山「ゆるや」
とりとめもなく一月の古本屋話
  二〇二二年四月 ―栃木「東武百貨店古本市」
店主の熱を感じた古本屋から小林秀雄なじみの割烹へ
  二〇二二年五月 ―逗子「イサドととら堂」・ 鎌倉「くんぷう堂」
東松山から小川町へ移転した「あふたーゆ」
  二〇二二年六月 ―埼玉県小川町「あふたーゆ」
ノンキな六十五歳は連休だって古本だ
  二〇二二年七月 ―復活「一箱古本市」・ 秋津「らんだむ」 ・所沢「SAVEAREA」
これはいい店と外観でわかる「らせん堂」
  二〇二二年八月 ―青森「らせん堂」「古書思い出の歴史」
どん底から古本をつかみ、はいあがる
  二〇二二年九月 ―武蔵境「プリシアター・ポストシアター」
二〇二二年夏の古本生活
  二〇二二年十月 ―松本「アガタ書房」ほか
植草甚一ゆかりの町に古本屋をオープンさせた「音羽館」チルドレン
  二〇二二年十一月 ―東京・経堂「ゆうらん古書店」
古本腹は満腹に、頭の体操にもなった一日
  二〇二二年十二月 ―吉祥寺「一日」

著者略歴

著:岡崎武志
岡崎 武志(おかざき・たけし):1957年大阪府生まれ。立命館大学卒業後、高校の国語講師を経て上京。出版社勤務の後、フリーライターとなる。書評を中心に各紙誌に執筆。「文庫王」「均一小僧」「神保町ライター」などの異名でも知られる。『女子の古本屋』『古本で見る昭和の生活』(筑摩書房)、『これからはソファーに寝ころんで』(春陽堂書店)、『人と会う力』(新講社)、『読書の腕前』『蔵書の苦しみ』 (光文社)、『古本道入門』(中公文庫)、『憧れの住む東京へ』(本の雑誌社)など多数。

ISBN:9784911229026
出版社:書肆盛林堂
判型:A5
ページ数:392ページ
価格:2728円(本体)
発行年月日:2024年01月28日
発売日:2024年01月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTP