初めに
第一章 日本の姓と名の漢字
第一節 日本の姓名と漢字
第二節 多い氏、画数の多い氏、長い氏名など
第三節 国字・造字
第四節 異体字
第五節 誤った届け・受理・処理
第六節 潜在的な要求
第七節 命名の傾向
第八節 小結
第二章 各国の名字・名前と文字
第一節 世界の名字事情─日本人の名字を知るために
一 日本人の名字は特別/二 名字と名前/三 世界の名字事情/四 ローマ字圏の名字事情─アメリカを例に
第二節 漢字圏の名字事情 中国と台湾の名字
一 『中国姓氏大辞典』/二 中国政府の公式数値/三 中国で最も多い名字は何か/四 中国の名字トップ10/五 中国の珍しい名字の数々
第三節 漢字圏の名字事情 韓国とベトナムの姓
一 韓国の姓─その歴史/二 韓国の名字ランキング/三 外国からの移住者とその名字/四 ベトナムの名字の今
第四節 ローマ字圏の名前
一 アメリカ人の名前ランキング/二 ローマ字圏の名前の由来/三 ローマ字圏の珍しい名前
第五節 漢字圏の名前
一 中国の名付け/二 中国でよく名前に使われる漢字/三 中国人に多い名前/四 名前にまつわる慣習──中国編/五 中国語圏の珍しい名前/六 台湾人の名前/七 韓国人の名前/八 名前にまつわる慣習─韓国編
第六節 日本に多い名字とは?
一 名字にまつわる日本の歴史/二 名字ランキングの試み/三 名字の統計調査の歩み
第七節 名字ランキングを作った人
一 日本初の名字調査/二 明らかになったランキング/三 特定地域の名字調査
第八節 鈴木か、佐藤か── 日本に多い名字とは?
一 一位は「佐藤」──柴田武による名字調査の苦闘/二 名字は地域をよく表す/三 一位は「鈴木」─満田新一郎の名字調査/四 「鈴木」が一位──佐久間英の名字調査で
第九節 民間の名字ランキング─ 日本に多い名字とは?
一 「姓名は生命」の時代へ/二 生保データ分析の嚆矢/三 朝日生命ランキング/四 第一生命ランキング/五 明治安田生命ランキング/六 電話帳に基づくランキング/七 日本で姓によく使われる漢字
第十節 日本の名字と名前
一 名字の種類/二 希少な名字/三 珍しい名前/四 名前の流行/五 今どきの名前/六 名付けの現在
第三章 日本の姓名にまつわる伝説と検証
第一節 「上沼田下沼田沼田」という名字は実在したか
一 はじめに/二 長い姓/三 検証の開始/四 現在の状況の確認/五 江戸時代の状況/六 一次資料に迫る/七 先行研究との出会い/八 古文書による最終確認の必要性/九 古文書による最終確認/十 おわりに
第二節 「雲」三つと「龍」三つからなる八十四画の「たいと」という氏は実在したか
一 はじめに/二 八十四画の漢字の出現/三 八十四画の漢字の継承と紹介の始まり/四 字体と読みの変化/五 名乗った当人に関する証言の出現/六 実在性に対する疑いの出現とその解釈/七 文字コード化の推進/八 新たな使用の発生/九 おわりに
第三節 「龍」四つからなる六十四画の漢字「てつ」を用いた名は実在したか
一 はじめに/二 歴史上の人名に使用された画数が多い漢字/三 その後の六十四画の字の使用/四 最も画数の多いといわれる「龍龍龍龍」の出典と字源/五 名に使われた「龘」/六 「龍龍龍龍」の現在/七 他の六十四画の漢字/八 他の六十四画など多画の字と人名/九 それ以外の画数の多い漢字/十 最も画数の少ない漢字/十一 おわりに──画数のもつ意味
第四節 「神」と書いて「アホ」と読ませる氏と名は実在したか?
一 はじめに/二 『大漢和辞典』の状況/三 名乗り辞典の類を見る/四 『大字典』をひもとく/五 『難訓辞典』に遡る/六 『姓名録抄』を見る/七 江戸時代の「神(あほ)」/八 おわりに
【参考文献】
終わりに