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山岳新校、ひらきました

山中でこれからを生きる「知」を養う

他著:青木真兵
他著:梅田直美
他著:坂本大祐

紙版

内容紹介

一度走り出したものは、止められない止まらない。今必要なのは、惰性に流されず、慣性に埋没しない力ではないか?
「加速する社会からの撤退」をキーワードに、豊かな自然と歴史文化が根づく奈良・奥大和の地で、これからの人生を考える学びの場「山岳新校」。この取り組みを支える現状分析と思想=論考に加え、学校での実践の様子を収めた、記録集。
執筆者=(奈良県立大学地域創造研究センター撤退学研究ユニット)堀田新五郎,作野広和,林尚之,坂本大祐,青木真兵,松岡慧祐,西尾美也,梅田直美(寄稿)伊藤洋志,仲子秀彦,中森一輝,八神実優,「みちのり」参加者のみなさん

目次

はじめに
学びの究極ー鬼を脱落させる術の修得(堀田新五郎)
地域の縮小にどう向き合うかー「縮充社会」の実現にむけて(作野広和)
how toではなく、実質的な学びを(対談:作野広和×堀田新五郎)
若者と文化的撤退ー都市から撤退できない私たちの小さな実践(松岡慧祐)
[PROGRAM1]みちのり
撤退的に生きること、創造的に生きること(梅田直美)
不登校の歴史と撤退ー語る言葉と生のあり処を探す場所をつくる(林尚之)
撤退的に生きるためにーオルタナティブな学びの場の可能性(対談:林尚之× 梅田直美)
つまらないゲームに乗らないための術ーただ正面対決だけしている場合ではないが逃げるだけでも息切れする(伊藤洋志)
みちのりレポート 「みちのり」とは? 2022年開講レポート
[PROGRAM2]山學院
山村で気づく「クリエイティブ」と「アニミズム」(対談:坂本大祐×青木真兵)
山學院レポート 「山學院」という場 2022年開講レポート
[PROGRAM3]芸術学校
つながりの中で捉える「芸術学校」(西尾美也)
奥大和における芸術実践と「最後」の練習(西尾美也)
おわりに

著者略歴

他著:青木真兵
青木真兵
1983年生まれ、埼玉県浦和市に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文学)。社会福祉士。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークにしている。2016年より奈良県東吉野村在住。現在は障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務めている。著書に『手づくりのアジール』(晶文社)、妻・青木海青子との共著『彼岸の図書館──ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)などがある。
他著:梅田直美
梅田直美
奈良県立大学地域創造学部教授。専門分野は社会学。「孤立」に関する言説史研究と、何らかの「生きづらさ」を経験した人が自身の経験・問題意識を軸として起業する事例について、「親密圏と公共圏が交差する場」という視点から実践研究を行っている。著書に、「戦後日本の団地論にみる『個人主義』と『家族中心主義』―『孤立』をめぐる言説史の視点から」(中河伸俊・赤川学編『方法としての構築主義』所収、勁草書房)、林尚之との共著『OMUPブックレットNo.59 自由と人権―社会問題の歴史からみる』(大阪公立大学共同出版会)、編著『OMUPブックレットNo.62 子育てと共同性―社会的事業の事例から考える』(大阪公立大学共同出版会)などがある。
他著:坂本大祐
坂本大祐
奈良県東吉野村に2006年移住。2015年、国、県、村との事業、シェアとコワーキングの施設「オフィスキャンプ東吉野」を企画・デザインを行い、運営も受託。開業後、同施設で出会った仲間と山村のデザインファーム「合同会社オフィスキャンプ」を設立。2018年、ローカルエリアのコワーキング運営者と共に「一般社団法人ローカルコワークアソシエーション」を設立、全国のコワーキング施設の開業をサポートしている。著書に、新山直広との共著『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』(学芸出版社)がある。奈良県生駒市で手がけた「まほうのだがしやチロル堂」がグッドデザイン賞2022の大賞を受賞。

ISBN:9784910882031
出版社:エイチアンドエスカンパニー
判型:B5変
ページ数:208ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHMC