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統計力学 応用編

著:村上 雅人
著:飯田 和昌
著:小林 忍

紙版

内容紹介

さあ、統計力学を使いこなそう!
実践問題を通して、統計力学の威力を実感することになる!
量子力学の扉を開いたプランクの輻射式、
その歴史的大発見の解析には統計力学が大きな威力を発揮する

2原子分子気体, 固体の比熱, そしてイジング模型と
相転移の応用分野にも挑戦

分配関数を求めることが基本
系のエネルギーを求めて
ボルツマン因子に代入する
あとは、数学的処理で、熱力学関数が得られる

なるほど納得の過程を本書でぜひ楽しんでほしい

目次

はじめに 3

第1章 分配関数 7
1. 1. 規格化定数と分配関数 8
1. 2. 連続関数と分配関数 13
1. 3. 古典的近似 26
補遺1-1 ボルツマン因子 27
A1. 1. 気体の濃度とボルツマン因子 29
A1. 2. 気体の運動エネルギー 33
補遺1-2 熱力学変数 35
補遺1-3 ガウス積分 39

第2章 2原子分子気体 42
2. 1. 運動の自由度 42
2. 2. 回転運動 45
2. 3. 2原子分子気体の運動エネルギー 47
2. 4. 一般化運動量 49
2. 5. 振動 55
2. 6. まとめ 60
補遺2-1 解析力学 61
補遺2-2 量子力学的調和振動子 64

第3章 光のエネルギー 70
3. 1. 熱放射 70
3. 2. 定常波 72
3. 2. 1. 1次元の定常波 72
3. 2. 2. 2次元の定常波 75
3. 2. 3. 立方体容器における定常波 78
3. 3. 容器内の光エネルギーの分配関数 82
3. 4. プランクの輻射式 85
3. 5. 光スペクトルの統一的理解 88
3. 6. 波長による表現 91
補遺3-1 ガンマ関数 96
補遺3-2 ゼータ関数 98

第4章 固体の比熱 100
4. 1. アインシュタインモデル 100
4. 2. 格子間相互作用 107
4. 3. デバイ近似 110
4. 4. 格子振動と格子点 113
4. 5. 格子振動のエネルギー 115
4. 6. 低温域の比熱 120
補遺4-1 量子力学における波の表現 122
A4. 1. オイラーの公式の導出 123
A4. 2. 複素平面と極形式 125
A4. 3. 波数と角振動数 128
A4. 4. 3次元への拡張 129

第5章 相互作用のある系 131
5. 1. 相互作用のない場合 132
5. 2. 強磁性 ─ 相互作用のある系 138
5. 3. スピン変数 139
5. 4. 1次元イジング模型 140
5. 5. 周期境界条件 143
5. 6. 磁場がある場合のイジング模型 147
5. 7. 行列表示 149
5. 8. 行列の対角化 154
補遺5-1 磁性体の熱力学 162
補遺5-2 相転移における変化 167
補遺5-3 固有値と固有ベクトル 171
A5. 1. 固有値と固有ベクトル 171
  A5. 2. 固有方程式 173
A5. 3. 行列のべき乗 175
A5. 4. 固有ベクトルの正規化 177
A5. 5. 対称行列の対角化 178

第6章 磁気相転移 181
6. 1. イジング模型 181
6. 1. 1. 1次元モデル 181
6. 1. 2. 2次元モデル 182
6. 2. 2次元イジング模型のエネルギー 184
6. 3. 平均場近似 184
 6. 4. 磁気相転移 189
6. 5. ランダウ理論 193
6. 6. 自由エネルギーによるアプローチ 195
6. 6. 1. スピン配列のエントロピー 195
6. 6. 2. 磁気エネルギー 198
6. 6. 3. 自由エネルギーの極小値 201
6. 7. 最後に 206

おわりに 208

著者略歴

著:村上 雅人
前芝浦工業大学学長
日本数学検定協会評議員/理工数学研究所所長
著:飯田 和昌
日本大学生産工学部電気電子工学科 教授 博士(工学)
著:小林 忍
理工数学研究所 主任研究員

ISBN:9784910879062
出版社:飛翔舎
判型:A5
ページ数:210ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2023年06月
発売日:2023年06月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PHH