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おうちでできる お寺のごはん

著:青江 覚峰

紙版

内容紹介

NHK『趣味どきっ!』出演で話題の「料理僧」・青江覚峰がおくる、五感とこころの根っこ「六根」で作り、味わう「お寺のごはん」の本。

オンライン講座「CLASS101」で好評を博した「ていねいに作り、ていねいにいただく。心がととのう『お寺のごはん』」を忠実に書籍化。

料理を通じて、「お坊さんが大切にしている心」「生きやすくなるためのきっかけ」「マインドフルネス」に接する、気づきの1冊。

「六根」とは、いわゆる五感と呼ばれる、眼(視覚)、耳(聴覚)、鼻(嗅覚)、舌(味覚)と身(触覚)に加え、意(意識)という心の感覚の6つの根っこが「六根」です。

それぞれの器官に「根」をつけて、「眼根(げんこん)」「耳根(にこん)」「鼻根(びこん)」「舌根(ぜっこん)」「身根(しんこん)」「意根(いこん)」と呼びます。

これら「六根」をきれいに整えることを「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」といって、仏教においてとても大切なものです。
この六根をテーマに、料理や出汁を紹介いたします。

この本を最後まで読んでいただければ、六根をテーマにした料理のお膳ができあがります。ぜひ、最後まで楽しんで料理にチャレンジしてください。
最後には、「食べる」という行為に向き合うことの大切さに気づくでしょう。
私たちは食事のときに「いただきます」といいますが、お寺では古くから、食前に短いお経をあげます。
そのお経には5つの問いが込められています。
この問いを、みなさんと考えていきたいと思います。
また、せっかくお坊さんがレシピを紹介するのですから、料理だけでなく、日本の歴史、文化、そしてもちろん仏教についてもお伝えしていきます。
おいしく、心も体もととのう内容をお届けします。

目次

はじめに
「お寺のごはん」と「精進料理」のちがい
お寺のごはんでだいじなこと
お寺のごはん六つめの味

眼根(げんこん)にまつわるお寺のごはん
レシピ1:椎茸出汁
レシピ2:基本の煮物
レシピ3:炊き込みご飯
眼根まとめ
料理僧のちょっと箸休め1 「どっこいしょ」の語源

耳根(にこん)にまつわるお寺のごはん
レシピ4:大豆出汁
レシピ5:大豆出汁のお味噌汁
レシピ6:大豆とひじきの和え物
レシピ7:大豆のあまから
耳根まとめ
料理僧のちょっと箸休め2 お坊さんの耳根

鼻根(びこん)にまつわるお寺のごはん
レシピ8:昆布出汁
レシピ9:けんちん汁
レシピ10:お麩(おふ)じゃが
レシピ11:厚揚げあんかけ
鼻根まとめ
料理僧のちょっと箸休め3 お布施とは

舌根(ぜっこん)にまつわるお寺のごはん
レシピ12:野菜出汁
レシピ13:雲片汁
レシピ14:焼き茄子のアボカドソース
レシピ15:じゃがいもの煮っころがし
舌根まとめ
料理僧のちょっと箸休め4 「もったいない」から生まれた出汁

身根(しんこん)にまつわるお寺のごはん
レシピ16:すりごま
レシピ17:お粥
レシピ18:茄子の利休汁
レシピ19:きゅうりそうめん
レシピ20:胡麻豆腐
身根まとめ
料理僧のちょっと箸休め5 頭と心

意根(いこん)にまつわるお寺のごはん
レシピ21:精進出汁
レシピ22:アスパラガスのお揚げ巻き焼き
レシピ23:豚汁もどき
レシピ24:飛竜頭
意根まとめ
料理僧のちょっと箸休め6 お釈迦さまの最後の食事

お寺のごはんの歴史
お寺のごはんの文化
「食べる」で感じるマインドフルネス
「食べる」と向き合うお寺のごはん
さいごに
著者紹介

著者略歴

著:青江 覚峰
1977年東京生まれ。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA 取得。
料理僧として、料理・食育に取り組み、テレビ朝日系列「おかずのクッキング」をはじめとするTV番組や、 雑誌での料理指導も積極的に行う。
著書に『お寺ごはん』ディスカバー・トゥエンティワン など。
CLASS101 等オンライン講座でも活躍中。

ISBN:9784910713007
出版社:エス・アイ・ピー
判型:A5
ページ数:96ページ
定価:1100円(本体)
発行年月日:2022年01月
発売日:2022年01月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WB