■序文
生活学は COVID-19 による生活の危機にどう取り組むか
監修・日本生活学会 COVID-19 特別研究委員会委員長 黒石いずみ
■巻頭論考
21世紀の生活様式論 ――COVID-19 における生活様式の変容――
日本生活学会会長 有末 賢
■2021 年 6 月 12 日 日本生活学会第 48 回研究発表会より
公開シンポジウム COVID-19 感染拡大状況で「生活」への確かな視座を問い直す
基調講演
COVID-19 これまで、そしてこれから
独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)理事長 尾身 茂 先生
■ディスカッション(WEB 開催)
COVID-19 特別研究委員会ワークショップの成果と今後の課題の議論
報告者:高増雅子、石川 初、真鍋陸太郎、祐成保志、塩月亮子
コメンテーター:有末 賢、内田青蔵 進行:黒石いずみ
I.社会基盤としての住まいと食の変化
1.コロナ禍の中の新しい住まい像を求めて 内田青蔵
2.コロナ考現学 ――パンデミックで問われる住まいの論理――
黒石いずみ
3.住環境の精神的貧困 ――家族と住まいの変容と犬猫飼育、
COVID-19 で見えてきたこと―― 壽崎かすみ
4.食と社会の総合的なつながり ――COVID-19禍における
学校給食のフードシステムを事例に――高増雅子
Ⅱ.都市と地方空間の変化
1.東京圏の都市構造とCOVID-19 ――統計で見る東京圏の構造と感染者数についての考察――
真鍋陸太郎
2.ICTによる都市の場所感覚の変容
菊地映輝
3.〈移動〉と〈境界〉の実践 ――ビジュアル調査法で理解するCOVID-19影響下の大学生の生活――
大橋香奈
4.銀座商業の転換と「禍」
小関孝子
5.都市のアジール空間のせめぎ合い ――考現学作品を例に――
石川 初
6.都市と地方の関係 ――需給関係を背景とした都市と漁業・漁村の関係の変化について
富田 宏
Ⅲ.リスク社会とポリティクス
1.リスク社会 ――COVID-19パンデミックで顕在化した内実――
三好恵真子
2.COVID-19の地図を(ちょっと)描き直す
土居 浩
Ⅳ.祭りと観光の変化
1.COVID-19下における祭礼・民俗行事の現状をどう分析するか
――長浜曳山祭の縮小開催を事例として――
武田俊輔
2.ラウンドテーブル「COVID-19下における祭礼・民俗行事の現状を共有する」に関する報告
報告者:有本尚央、阿南透、伊藤純、三隅貴史、竹中宏子、武田俊輔
座長:塩月亮子 285
3.マイクロツーリズムの多様な実践
――COVID-19感染拡大のなかで観光すること――
鈴木涼太郎
4.離島観光におけるCOVID-19への対応と労働変化に関する一考察
――「名古屋から一番近い離島」愛知県知多郡南知多町日間賀島の事例――
林 春伽
5.インバウンドとコロナにゆらぐ伝統工芸と観光地
――京焼および京都五条坂を事例として――
余語琢磨