出版書誌データベース

一般社団法人食とコミュニケーション研究所開催のエッセイコンテスト受賞作品集。11篇のエッセイが収められています。食やコミュニケーションにまつわる実話をもとにしたエッセイです。食べること、話すこと、聞くことは、多くの人にとって出来て当たり前で、あまり気に留めることではないかもしれません。しかし、さまざまな原因で、それらがうまくできなくなることがあります。食を愉しみコミュニケーションを楽しむことは、人のみ経験できることです。ここに収められた作品は、その貴さに改めて気づかせてくれる作品ばかりです。そして、その文学性の高さも価値の一つです。普段の生活の中で繰り広げられている食やコミュニケーションの営みから、今まで気づくことのなかった世界を知り、人々の多様性、食やコミュニケーションの重要性、人を大切に想う気持ちなど多くを感じ取ることができます。人の心の豊かさと希望へと向かう強さ、何度読み返しても色あせないエッセイ集を是非おたのしみください。

はじめに

わたしの家族
ごちそうさま
子ども食堂のその先に
ねずみの信仰心
つわり
笑顔はコミュニケーションの花
父が「かけた」もの
たのしいはおいしい
無音恐怖症
「沈黙」というコミュニケーション
校長先生のお話

あとがき