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ルポ 日本の土葬

著:鈴木 貫太郎

紙版

内容紹介

ジャーナリスト・高野孟氏、推薦!

「日本の多文化共生の可能性を現場から突き詰める秀逸なルポだ!」



亡くなった遺体の99.97%が火葬される日本。しかし、その日本にも「土葬」を求める人々がいる。ムスリム移民、伝統的神葬祭、そして新しい形の葬送を求める人々……。そんな0.03%の世界の、「いま」を追った。

目次

第1章 大分県イスラム土葬墓地問題

なぜ日出町なのか/立命館アジア太平洋大学という存在/土葬する場所がない/現れた助っ人/日出町に移住した実業家/あがる反対の声/科学だけでは割り切れない/南端村の話/水に縁深い日出町/反対陳情書の採択/別府ムスリム協会が厚労省へ陳情/トラピスト修道院の決断/別の反対運動が/大分の日本人ムスリム



第2章 ムスリムが土葬を望むわけ

なぜ土葬がしたいのか/火葬に順応した日本のキリスト教/ユダヤ教徒の事情/なぜ火葬が嫌なのか/マスジド大塚のクレイシ氏/本庄児玉聖地霊園/ムスリムの埋葬/見えてきた墓地をめぐる実態



第3章 日本の「伝統」としての土葬

土葬を経験した神主/火葬は「日本の文化」か/白骨化した父との再会/「土葬の会」へ/UFOと土葬/土葬の寺



第4章 土葬に必要な手続きとお金

土葬の手続き/土葬の手間とやり方/少ない土葬希望者/基準のない料金/火葬普及の背景/多様化する死の迎え方



第5章 それでも反対する人々の心理

かぼすジュースの味/3つの難しいテーマ/墓地建設の特殊性/土葬は不衛生なのか/議論されなかった土葬行政/そこに宗教差別はあったか/わが家の裏庭に墓地を作る覚悟/日出町に「友愛の花」は咲くか

著者略歴

著:鈴木 貫太郎
鈴木貫太郎(すずき・かんたろう)

1981年、東京都生まれ。東京電力退社後、アメリカ・オハイオ州の大学を卒業。早稲田大学ジャーナリズム大学院修了。米ニューヨーク・タイムズ東京支局、フィリピンの邦字新聞・日刊まにら新聞勤務を経て、現在フリーランス記者。

ISBN:9784910357133
出版社:宗教問題
判型:4-6
ページ数:176ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2023年01月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC6