1章 面白い話と体験の文法
1 過去にすると自然になる文
2 時間の進展を含まないデキゴト
3 「面白さ」ということ
4 ワクワク型
5 ヒリヒリ型
6 面白さと文法
2章 キャラ
1 キャラ1:外来語の「キャラ(クタ)」
2 キャラ2:伊藤剛氏の「キャラ」(Kyara)
3 キャラ3:状況次第で非意図的に変わる人間の部分(人格を除く)
4 スタイル、キャラ、人格
5 良き市民はキャラを受け入れない
6 挨拶と話者内変異
7 日常の人物評価
3章 いま・ここからの眺め
1 モノとデキゴトの初期値
2 時間単位の2つの類
3 全称量化と存在量化
4 時間領域の表現における全称量化と存在量化
5 スキャニング表現に積極的な言語と消極的な言語
6 空間領域の表現における全称量化と存在量化
7 モノ領域の表現における全称量化と存在量化
8 程度領域の表現における全称量化と存在量化
9 名詞性は存在量化の意味をサポートする
4章 文
1 終助詞と間投助詞
2 終助詞は文の途中に現れない?
3 文の途中の「よ」は音調が普通下がらない
4 文の途中の「さ」も音調が普通下がらない
5 文の途中の「ね」「な」も音調が普通下がらない
6 文の途中で示せる態度は?
7 跳躍的上昇と発話の終了意識
8 強いきもちと下降
9 名詞1語発話は文発話か?
5章 きもちの文法
1 きもちの文法とは?
2 きもちの文法は万能薬ではなく試験紙である
3 「だ」と「です」
4 新たな話題を持ち出すということ
5 声に出して読めない日本語
6 条件文の発話の謎
6章 場面性と脱場面性
1 語彙と文法
2 心内表現における自己/他者の区別
3 「ている」と自己/他者
4 「自己らしさ」の減衰
5 アニマシーの退色
6 他動性の退色
7 敬意の退色
8 立ちのぼる「匂い」としての文法概念
7章 発話の権利
1 「責任者」の特権性
2 コミュニケーションの場から心内へあからさまに離脱してみせること
3 知識更新の「た」
4 あからさまに知識を更新する権利
5 あからさまに知識を思い出す権利
6 「体験者」の特権性
7 「体験者」の「た」発話
8 発話の権利とコミュニケーション
8章 非流暢な言い方
1 こま切れ発話の「だ」「です」「じゃ」の音調は?
2 目立たないことば
3 境界音調
4 流暢な発話の中の奇妙な「だ」、等々
5 境界を越えてつなぐ意識
6 非流暢な発話はブラックライトである
9章 狩人の知恵とクマの知恵
1 フィラー「さー」
2 前触れ説の誤り
3 狩人の知恵とクマの知恵
4 それ以上非流暢にならない非流暢な発話
10章 人々の声
1 空気すすり(定延2005)
2 ドリフトイントネーション(定延2019)
3 りきみ(Sadanobu2004)
4 口をとがらせた発話(定延・林2016、朱・定延2016)
5 口をゆがめた発話(定延・林2016、朱・定延2016)
6 「編み出し」の民族誌へ