そうだ、世の中のせいにしよう。
《読者からの感想》
●正統派の歴史の教科書だと絶対書いてないような独特な歴史観なのにめちゃくちゃ説得力あって凄いな〜と思った。この人めちゃ頭いいんだな……すごいな……と思った。ただ、最後の締めが「逮捕? されてもいいじゃん(意訳)」なあたり奇人の部類ではあるなぁと思った。本としてはめちゃ面白かった。
●ここ最近で一番面白い本。久々に読みながら胸が熱くなるような感覚になった。これだから読書はやめられない。ファシストと自称しているので危険な香りがぷんぷんしていたが言っていることは一見、突飛に見えるけど至極真っ当である。政治活動は結局は自らの生きづらさの内、自分の努力ではどうにもならない場合において周りの人と協力してそれを改善させることが目的だ。一方で政治活動は被害者意識か正義感からしか生まれない。最近の政治活動がつまんないのは変な正義感の政治活動しかないからだろうな。ほんとにこの本は読んで欲しい。
●第1章と第2章が圧倒的に面白い。政治活動というのは生きづらさを他人と共有してその生きづらさの原因である社会的問題を取り除いていくことを目的とする行動のことを意味します。政治活動は被害者意識と正義感で構成されますが、誰しも何かしらの不当な目に遭っていることは確かなのでまずは自らの生きづらさの原因ついて考えていくことが必要となるわけです。その考えるプロセスにも学問としての理論が良いスパイスになりますし、さらに他人とその問題意識を共有するためには必要不可欠なものとなります。その理由を筆者は理論は万人に通用すると言います。学問は行動するために必要なのだというプラグマティックな議論が展開されています。しかし、間違いなくこの本には人の心を動かすパワーがあります。
●めちゃくちゃ素晴らしい! 全ての啓蒙書を捨てろ!!街に出よ!
●2021年刊。著者はファシスト。「伝説の政見放送」で有名な外山恒一。ずっと気になっていて著作を読みたかったのだが、この度やっと読んだ。大変刺激的な本で、僕のような社会不適合者が生きていてもいいのだと思えたと同時に、自分はまだまだ「普通」だと思った。獄中に入るのも怖くないが、母ちゃんは泣くだろう、と思ったらやっぱり難しい。「日本はもはや先進国ではない」から最終的に「後進国」になってしまった。異論はない。
●大変おもしろく読んだ。
1914年のいわゆる第一次大戦開戦から、1989年の冷戦終結までの75年間を、一連の「世界大戦」と捉え、前半を「熱戦」、後半を「冷戦」と呼ぶのだが、その境目はどこに置くのか。日本の常識では1945年の敗戦だが、実はこの後も熱戦は続いており、「日本は単にドイツ・チームからアメリカ・チームに移籍して、こっそり戦争を続けていた」という。50〜53年の朝鮮戦争は、いわゆる第二次大戦の連続であって…