豊富な具体的なワーク、記入シートサンプルで、なぜ「ほめ育」か?から導入の仕方までがわかる一冊です。
医療職としての貢献も大切だけれど、自分をしっかり承認し、相手のことも承認できたら、もっと楽しんで仕事ができるのではないか?
この思い、すなわち「自分を大切にする」ことに取り組んで欲しいという思いからこの本が生まれました。
かつての著者なら、
「自分を大切にするってどういうこと?」
「自分を承認し、相手を承認するってどういうこと?」
「患者さん第一じゃ、ダメってこと?」
自分を大切にすると聞いたらこんな疑問が湧き上がりました。
自分を大切にすること、周りで一緒に働く人を承認することは、決して患者さんを優先しないことではないのです。むしろ、より良い看護環境を作り出し、患者さんがより良く過ごせるためにも役立つのです。
医療機関の現場は放っておくと、どんどん働く人の心が荒廃し、退職者が続出するようになります。職員の心のケア、職場環境のケアは、安定した良い医療機関を築くためには欠かせません。
だからこそ、医療機関のトップやリーダーを務める方にもお読みいただきたい。
人はほめられるために生まれてきた。
そしてほめ合うために存在する。
一般社会では「そうだよね」と受け入れられるこの言葉を、医療現場でも受け入れることで、患者さんにも愛される医療機関になれるのです。
ほめ育を医療現場に広めたい理由は3つあります。
現状の医療現場では、
1. 「お互いを認め合う文化」が少ない
2. 「コミュニケーション」が不足している
3. 「ダメ出し」ばかりが横行している
からです。
現場の看護師・スタッフには
「自分を認める・ほめる」「相手を認める・ほめる」ことが身につき、自分自身のメンタルや職場の同僚とのコミュニケーションが改善されます。結果として、患者の方たちにさらに良質の医療を提供でき様になります。
管理職の方は、
単純に叱るばかりのコミュニケーションスタイルから、スタッフの良いところに注目し、そこを成長させる高度なマネジメントスキルが身に付きます。職場の雰囲気も良くなるため、シフト管理における悩みの種である「スタッフの休職・退職」を減らすことができます。
理事長・院長の方は、
これまで数値的な経営に集中しすぎたために、現場スタッフ・管理職とうまくコミュニケーションがとれていない場合、「ほめ育」を学ぶことで現場スタッフ・管理職ときちんと連携が取れるようになります。職場環境も改善されるため離職率が低下し、新規採用に関する費用を減らすことができます。また、職場環境が良いという評判が高まり、人材採用をスムーズに行うことができるようになります。
医療現場への「ほめ育」導入は、
いい事づくめなのです。