見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし
著:望月 えりか

内容紹介
懐の深い音楽の魅力で知られる、ヨーロッパ西端の国・アイルランド。世界中で愛されるチューンは、世代から世代へ継承される地元の宝でもある。その風土や文化の魅力に導かれコミュニティーの一員となった女性が、地に足をつけるべく、気負わない言葉で日々を綴っていく。耕し育て、紡ぎ奏で、自らを開き、友と繋がるーー異文化からの視点と家族の親愛のまなざしで、豊かさについて考える、暮らしのひとつひとつの記録。
目次
Ⅰ The Green Groves of Erin
何もないところからのスタート 小さな国、小さな村 風通しのいい家 我が家のブラウンブレッド 地域でつなぐ伝統音楽 アイルランド音楽との出合い 元気印のお年寄り 真夜中の子どもたち セッションって何? ルーツは台所
Ⅱ The Chattering Magpie
ふんフン糞 村で迎える聖パトリックの日 十字路で踊る プロとアマチュア パンケーキを食べる火曜日 まだまだ四旬節 三月のごちそう、ムール貝採り 春の知らせ 四月を彩る花々よ! 日曜日の卵配達 自然を食す イラクサ 招かれざる客 カトリックの村の学校
Ⅲ The New Mown Meadow
ジャガイモとアイルランド人 トウモロコシを知らない義父 早朝の客 クラダリングの似合う男 馬好きのリラ 芝生にさようなら 農家で学んだ干し草作り 木製のフィドルケース 家族で受け継ぐ楽器 自家製酵母のパンを焼く ニワトコの花のシャンパン いざ、海藻狩りへ ルバーブタルトは母の味 自給自足のジャガイモ 樺の木の下のきのこを食べよう 馬と生きる人々 馬車で走る!
Ⅳ The Wind that Shakes the Barley
夜遊びセッション ブラックベリージャムの作り方 ブラックベリーワイン たわわ、クラブアップル 裏庭のヘーゼルナッツ ハロウィーンに何をする? 郷土愛が支えるハーリング おすそ分け 果樹のある暮らし 11月は死者の月 見飽きるほどの虹 クリスマスキャロルは納屋で ロバは何の役に立つ? 赤い実のつくヒイラギの枝 アイルランドのクリスマスディナー
Ⅴ Music in the Glen
初めての糸紡ぎ 余り糸で編むカラフル帽子 玉ねぎ色の毛糸 手紡ぎ毛糸を編んでいく 紡ぎ車を買う ふかふか、アルパカ紡ぎ はるばるドニゴール 三〇歳年上の友人 毛糸のシャムロック ほどいて編み直す喜び
Ⅵ The Mountain Road
美しい人 「歌っているのは歌なんです」 音楽を培う土地 スロージン ポニーがやって来た タンポポワインを作る 待望のブラックベリーワイン 色とりどりのカントリーワイン ワイルドガーリック ブラックベリーウィスキー 馬の名はディーノ 「ママ、ヤギの乳しぼりで遅くなるから」 ブラックベリーの摘みかた りんご、ごろごろ りんごの哲学 ようこそミツバチ! 母直伝のクリスマスケーキ お祈りの本 蔦のハチミツの味は お待たせ、蜂の蜜 雨のお通夜 消えゆく、古き良きリスナー 農夫パットさんの帽子 愛の話
あとがき
ABC譜について/レシピ