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世界社会の宗教的コミュニケーション

共鳴の醸成

編著:土方 透

紙版

内容紹介

人はそれぞれ何か唯一のものを信じている。相対性も絶対的に、多様性も一元的に主張する。唯一の神が複数存在し、そのなかで人々がうごめく世界社会。誰もが共存を欲し、しかし自己の優越性は疑わない。包摂に逆らうものは排除され、寛容に抗うものは容赦されない。共有や通底、共同の感情形成は望めなくとも、せめて共鳴は可能か。宗教が拓く世界社会のコミュニケーションを論じていく。

目次

序 章 ポスト宗教時代の宗教  本書の前提
第Ⅰ部 宗教の機能喪失とその未来
第1章 世俗化と宗教の未来
第2章 世界の脱呪術化、近代の学問、宗教の未来
第3章 脱宗教化という宗教と宗教が拓く未来  日本のパラドクス
第Ⅱ部 宗教から語る
第4章 他の宗教に語りかけることはできるか
第5章 ルターの自由理解は文化の壁を超えられるか
第6章 日本のキリスト教に見る世俗と超越    
第Ⅲ部 宗教が拓くコミュニケーション
第7章 宗教は不可欠か    
第8章 宗教的コミュニケーションの社会的重要性 
第9章 世界社会における人権、人間愛、そしてキリスト教    
終 章 宗教的コミュニケーションの共鳴

著者略歴

編著:土方 透
聖学院大学教授。Soziale Systeme: Zeitschrift für soziologische Theorie学術顧問。専門は社会学。
中央大学にて法律学、同大学院文学研究科にて社会学を学ぶ。社会学博士。Forschungsinstitiut für Philosophie Hannover, Würzburg大学哲学部、Düsseldorf大学哲学部等、ドイツの研究機関において客員教授を歴任。

ISBN:9784909891044
出版社:聖学院大学出版会
判型:4-6
ページ数:352ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRA